飛鳥side





.........バタン!!



白石(ななみん?!
         しっかりして!!



......奈々未?
......うそだ



声がした方に駆け寄ってみると、そこには見たこともない奈々未の姿があった。



さっきまで普通に話してたのに...
少し顔色は悪かったけど、まさかここまでだったなんて知らなかった。



なんでもっと早く言ってくれなかったの?



私は奈々未より年下だけど、一応他のメンバーよりは奈々未のこと理解してる自信あるよ?



そんなことを考えてる間も、奈々未が起きる気配はない。




飛鳥(奈々未!奈々未!




肩を揺さぶって起こそうとしても、奈々未は変わらず眠ったまま。




......もしかして、このまま死んじゃうの?
そんなの嫌だよ...




飛鳥(ねぇ!
         起きてよ!奈々未!
         ......死んじゃやだ!!




西野(飛鳥!
         落ち着いて!




飛鳥(...ハァ...奈々未!!




西野(飛鳥大丈夫やから!
         おいで!



だんだん自分のことがコントロール出来なくなってきたのが怖い。
息が苦しい...
私どうしちゃったんだろ...



もうどうしたらいいのか分からなくなっていたその時、なにかにそっと抱きしめられた。



西野(飛鳥〜?
         わかる〜?
         大丈夫だよ?
         



その優しい声とフワッと香るシャンプーの香りで、私はすぐになぁちゃんだと理解した。



西野(よしよし...
         恐かったなぁ...



なんか落ち着く...
なんだろう...この感じ...



しばらくするとだいぶ落ち着いてきた。
それと同時に溜め込んでいたものが一気に込み上げてきた。




でも、これ以上なぁちゃんに迷惑かける訳にはいかないし...





そんなことを考えながら、必死に涙を堪えていると...




西野(我慢しなくてええよ?
         なながおるから。




飛鳥(うわぁーーん泣





心を読まれていたのか、素直に今1番言われたい言葉を言われて涙が止まらなかった。




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あれから20分後...



なぁちゃんと休憩室向かった。



............ガチャ




西野(飛鳥、ちょっと休もっか?




飛鳥(......コク




いざ奈々未のいる部屋に入ると、またなにか起きるんじゃないかという恐怖に襲われて頷くことしかできなかった。





西野(ななちょっとまいやんと話してくるな?




飛鳥(......コク




多分奈々未のことだろう。
奈々未大丈夫かな...




桜井(もってきたよー




白石(ありがとー!




あぁ...私なにも出来てないや...
みんなに迷惑かけてばっかり...




西野(飛鳥。
         少し落ち着いた?




飛鳥(うん...




なぁちゃんが戻ってきてくれた。
今の私にとって、1番近くにいて欲しい人。




西野(よかった。
         びっくりしたよなぁ...
         ななみんはな、熱が高くて少し意識飛んでたから起きなかったんよ。
         でも、今は落ち着いて寝とるから大丈夫。




飛鳥(よかった...
         怖かった...




なぜか急に甘えたくなって、なぁちゃんの背中にピッタリくっついた。




西野(おぉ。
         飛鳥どーしたん?




なぁちゃんは少し驚いていたけど、「もう少しこのままでいい?」と聞いたら飛鳥のすきなだけええよ。といってくれた。




なぁちゃんの匂いがする...
なぜかすごい安心できて、だんだん瞼が重たくなってくる。




そこで私の記憶は途絶えた。

 


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久々の更新になってしまいすみません(><)


あと少しで完結させる予定ですので、これからもよろしくお願いしますm(_ _)m


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