定子さまの弟・隆家が主人公の本を
見つけたので読んでみたよ。
彼が大宰府から都に戻って来てからの話。
ふたりの娘が彼に対する発言や行動が本当にシビア。
でも
それを叱るでもなく受け入れているのは
「さがな物」らしくなくて笑える。
娘たちの婿取りに関しては
彼女たちの幸せを第一に考えている。
その点では権力を手中に収めるために
娘たちを結婚させた 叔父・道長とは
父親として対照的。
道長との対立や実資との関係の描き方も面白かった。
伊周と隆家の性格が逆だったら
定子さまの人生も違うものになっていたのかな
とか考えたりもして。
中関白家が好きな人にはお薦めの作品。