月曜に久しぶりに里見先生の診察に行ってきました。
「こんにちは。どう、元気?」
「もう、全然ダメです。
抗がん剤で死にそうです。」
「FEC、思っていた程ではなかったていう人がほとんどなんだけどなあ・・・」
どうやら、私は少数派のようです。
「まさか、やめたいと思っているんじゃない?」
「まさか?って、ずっとそう思ってますよーーダメですかね。」
「もうちょっとだから、がんばって。」
「しかし、もう私も体調悪くて、そのため機嫌も悪く、夫には、こんなわがままなガン患者見たことない!とか言われてますし、そのうち、荷物まとめて出ていきそうな勢いですよ。実際、すっごくイライラするんですけど、これって更年期ですかね・・・?」
「あのね、患者さんっていうのは、なんでガンになったのかとか、どうして私が、私だけがこんな目に逢わねばならぬのかって考えるものなのね。」
「あ、そういえば最近、何でなったのか、考えますね。」
「で、それはあなたが何か悪いことをしたわけではなく、悪いものを食べたとかそういう問題ではなく、遺伝子の問題だから、自分を責めたりする必要もないし、そんなことを考えることもないんだけど、でも考えるでしょ。それはみんな考えるの。そうするとそのうちに、今度は持って行きようのない気持ちを何かにあたりたくなるものなのです。」
「なるほど、私だけじゃないいんですね。」
「そう、誰もが、ガンになった人誰もが通る道なの。で、子供には当たってはいけません。それは、あなたの理性で何とか抑えて。しかし、旦那さんは、まあ、頑張ってもらって、受け止めてもらう。」
「なるほど・・・」
自分では、気がついていなかったけれど、当たっていた訳ね。
確かに、以前のように体が動かないんだから、出来ない自分にも苛立っていたし。
更年期だけでなく、いろいろなイライラが、それはちょっとここにも書けないような、苛立ちがあるのは事実なのよね。
でも、自分だけじゃないということがわかって、とっても気持ちが落ち着いた。
その夜、久しぶりにぐっすり眠れた、っていうことがそれを証明している。
やっぱり、私にとっては里見先生は最高の先生だわ。しみじみ・・・
こんな、いいお話聞かせていただき、410円。2時間待ったけど。
そんなわけで、夫は引き続き、サンドバックとしてがんばる決意を新たにした、というか、ほかの選択肢はない。
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「こんにちは。どう、元気?」
「もう、全然ダメです。
抗がん剤で死にそうです。」
「FEC、思っていた程ではなかったていう人がほとんどなんだけどなあ・・・」
どうやら、私は少数派のようです。
「まさか、やめたいと思っているんじゃない?」
「まさか?って、ずっとそう思ってますよーーダメですかね。」
「もうちょっとだから、がんばって。」
「しかし、もう私も体調悪くて、そのため機嫌も悪く、夫には、こんなわがままなガン患者見たことない!とか言われてますし、そのうち、荷物まとめて出ていきそうな勢いですよ。実際、すっごくイライラするんですけど、これって更年期ですかね・・・?」
「あのね、患者さんっていうのは、なんでガンになったのかとか、どうして私が、私だけがこんな目に逢わねばならぬのかって考えるものなのね。」
「あ、そういえば最近、何でなったのか、考えますね。」
「で、それはあなたが何か悪いことをしたわけではなく、悪いものを食べたとかそういう問題ではなく、遺伝子の問題だから、自分を責めたりする必要もないし、そんなことを考えることもないんだけど、でも考えるでしょ。それはみんな考えるの。そうするとそのうちに、今度は持って行きようのない気持ちを何かにあたりたくなるものなのです。」
「なるほど、私だけじゃないいんですね。」
「そう、誰もが、ガンになった人誰もが通る道なの。で、子供には当たってはいけません。それは、あなたの理性で何とか抑えて。しかし、旦那さんは、まあ、頑張ってもらって、受け止めてもらう。」
「なるほど・・・」
自分では、気がついていなかったけれど、当たっていた訳ね。
確かに、以前のように体が動かないんだから、出来ない自分にも苛立っていたし。
更年期だけでなく、いろいろなイライラが、それはちょっとここにも書けないような、苛立ちがあるのは事実なのよね。
でも、自分だけじゃないということがわかって、とっても気持ちが落ち着いた。
その夜、久しぶりにぐっすり眠れた、っていうことがそれを証明している。
やっぱり、私にとっては里見先生は最高の先生だわ。しみじみ・・・
こんな、いいお話聞かせていただき、410円。2時間待ったけど。
そんなわけで、夫は引き続き、サンドバックとしてがんばる決意を新たにした、というか、ほかの選択肢はない。
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