私の夢に亡くなった祖父が出てきたり祖父から何らかのメッセージをもらったとき、祖母にも伝えるようにしています。

「全然私の夢には出てこないんだから」とシャイな祖父にプリプリする祖母、とっても仲の良い夫婦でした。

なぜ孫の夢にばかり出てくるのか、たまには祖母夢にも出演してよね~。

 

いつも通り夢の祖父の様子を伝えた後、祖母がポツリと

「最近こんな夢を見たの」と夢の話をしてくれました。

 

  崖を自力で登る、這い上がる夢

 

普通の夢と違ってすごくはっきりした現実のような夢で、起きた後はどっと疲れていたそうです。明晰夢のような感じでしょうか。

 

海の上に切り立った大きな崖がある。
そこを自分の手だけで登っていく。

 

命綱などはなくて、下を見ると海の波が打ち付けている岩がある。


自分より下にもたくさん人がいて同じように登っている。

顔はわからない、知らない人たちだ。

 

時々落ちていく人も見かけるのだが、
「私は絶対に登り切ってやる!」

と強い気持ちがある。


そう思っていると力が湧いてきて上ることができた。


崖の上には可愛らしい家があった。

住んだことも見たこともないけど「自分の家だ」と思った。

<晴れ/日中>

 

家ってどういう感じ?

他に登っている人は知ってる人?

など質問をしていくと、

「実はこれだけじゃなくて、同じ夢を何回か見てる」

と教えてくれました。

 

(登っていくところまではほぼ同じ展開)

負けない、という気持ちで登り切り、崖の上に立つ。

そこには若いころに住んでいた町が広がっていた。

 

崖の上には「昔住んでいた町」というのがいままで何度か見たパターンだったそうです。

今回初めて「架空の・自分の家」が出てきました。

どのパターンも上にあがりきり、目の前を確認したところで目が覚めています。

 

私はこの話を聞いて

「あ、祖母はまだまだ元気だな」

と思ったのです。

 

「私はもうだめだわ」

「もうボケてきたかも」

「そんなに長く生きないよ」

など老人ブラックジョークを度々会話に挟んでくる祖母。

御年90歳。

でも多分ボケるのはまだ先のような気がします。

 

いろいろ言う割に、夢の中では

”生きること・自我を保つこと”

にしっかり執着していて、自身が思っているより深層心理では元気なのだと感じるのです。

 

 

海は「落ちたら死ぬかな?どこにいくかわからない」

=無意識、深層心理

老いとか死とか痴呆などがイメージにあるかもしれません。

 

崖「夢は登っている途中からスタートしている」

=今自分の目の前にある困難

老化の途中、人生の途中、さまざまな困難はあるけど自分の足で立ち頭で考えています。

 

 

  夢で困難に立ち向かう意味

 

 

自分より下にいる人々が崖を登れず海に落ちていくのを見て、祖母はやる気をみなぎらせます。

 

登っている顔や個性のない人々は無意識の海に溶け込むことで皆一体化していきますが、これは融合しよう(原始化しよう)とする流れかもしれません。

 

みんなと同じことをするほうが楽!

融合するほうが圧倒的に簡単なので、崖から手を放してみんなと同じように海に落ちることもできるのです。

何せ夢なので!海に落ちても死なないかもしれないし、逆に夢をコントロールして違う流れを作れたかもしれない。

 

融合しよう・同じことをしよう・原始化しようとする流れ(社会化、無意識融即?)に反して、困難を乗り越えていく。

…という流れはまさに「個性化」「自己実現」のようだと思うのです。

 

この夢の祖母の場合、加齢に伴う諸々の出来事が海に落ちていくものかなと思いました。

友人も親族も亡くなり、病気や痴呆で話ができなくなったり、そして本人も体の自由が利かなくなったりと様々な変化があります。

その中でも「自分であろう」とする祖母の力強さを感じました。

 

登ったところにある家(見知らぬ自分の家)は

個性化の末獲得した自分自身の心かもしれません。

 


以前見たという夢では昔住んでいた町が出てきます。

気合で無意識融即を避けながらも、かつて住む町へ気持ちが退行することとなり結局なかなか避けられない姿が見えます。
とても疲れていた時期のようで、無意識のうちに易きに流れていたのかもしれません。

 

慣れ親しんだ過去やみんなと同じ中に入ることは

エネルギーを使わないから。

退行も原始化も楽で、孤独ではないから。

けれどそこを越えると、言葉だけじゃなく心の奥底でも「自分軸で立つ」ことができます。

 

自分として生きる、というのは女性的には大きいテーマの一つだと思うのです。

 

祖母にしてみると、今までの人生は常に何かの役割だったり、自分だけで生きられない、揺らぐ中にいる日々の連続でした。

 

母として妻としての役割。

自己実現、やりたいことを我慢すること。

祖父が転勤族だったので何度も慣れた土地を離れないといけなかった。

 

もちろん”そうじゃない”生き方も選択できたかもしれません。

でも時代と立場と本人の資質とで結局そこから抜け出る生き方はしませんでした。

(とは言っても祖父定年後定住し始めてからは自分としての生き方をアクティブに楽しんでいたように見えます)

 

自分の人生を自分の足で歩いているという感覚が祖母の無意識の中にしっかりある。


今回祖母が登り切って、そして自分の家を見つけることができて良かったと孫としても一人の女性としても思います。


解釈してみた内容を「こんな感じ?」と聞いたら「まだ(痴呆は)大丈夫だね!」と笑っていました。
まだまだ元気に豊かに人生を楽しんでいただきたいです。

 

 

<おすすめや参考の書籍>

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

ご覧くださりありがとうございました!

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