確かに夢の中にいるのに、
現実とほとんど変わらない感覚。
夢なのに感覚はしっかりしているし、
自由に動くことができる。
さらには求めたものを魔法みたいに
出すこともできる…かも
「明晰夢」見たことはありますか?
この記事を見てくださっている方はおそらく見たことがある・これから見てみたい!という方でしょうか。
明晰夢はだいたい冒頭で述べたような認識かと思います。
ただ「何でもできる!思い通りになる!」を期待しすぎるとハードルが急に高くなるので、まずは小さな一歩目から。
夢は語学の学習とちょっと似ていると思います。
まず当たり前ですが夢を覚えている状態にならなければいけない。
これは文法覚えるとか語彙力増やすとかと同じで、コツコツ夢日記をつけたり、夢を思い出せる状態を作ったりするところがスタートになります。
英語の勉強してても「英語脳」になると上達が早い、とか言いますよね?
あれと同じで夢のことを考える時間が増えると自然と夢を覚えているようになります。
そんな馬鹿な!と思いますが案外馬鹿にできないのです。
マレー半島にすむ山岳民族セノイ族の人々がいます。
彼らは先祖代々夢を現実生活に役立てる方法を守り、一日の大半は夢に関することを考えたり語り合ったりして過ごすそう。
日々夢を見ることを意図し、コントロールする術を身に着けていくのだそうです。
夢も現実も「意図すること」が重要。
今この記事を読んでいる時点で意識に刷り込んでいく過程にあると思います。
このままちょっと夢について考えようぜ!
私と明晰夢
「あ、これ私が時々みる夢のことだ」
明晰夢の存在を知ったのは多分小学生の時?のテレビ番組だったと思います。
子どもの頃、夢の中で自由に動いたり空を飛んだりという経験をする人は多いそうです。
私が先日読んだ本(といっても古い本です)「明晰夢 夢見の技法」の著者であるラバージ博士も「子供の頃は何年にもわたって明晰夢を見た」と語っています。
子どもは大人に比べて夢を見る回数、夢を見る時間が長いらしいのです。(睡眠時間が長いというのもあるけど)
学習しなければならないことが多いせいとか、成長のためとかいろんな説がありますが、だからこそ夢と近い日々だったのかな、と感じます。
それから大人になり夢を重要視せず覚えていない日々が続くこと数年。
人生観が変わりそうな明晰夢体験がドカン!とやってきて、
「夢、面白いぞ…!」
と改めて学ぶこととなりました。
明晰夢、なんでもかんでもできるわけじゃない
何年も何十年も夢をコントロールする達人級の人は、夢の中で本当に自由にすることができると言います。
勉強や仕事をしたり、アイデア出しをしたり、ヨガや瞑想をしたり。
世界で一番古いと言われている明晰夢に関する書物が、チベット仏教の夢ヨーガ。
夢に向き合うという事は自分の魂・本質に向き合うということ。
夢を見ようとすること、夢をコントロールするのを試みるのも修行の一部なのかもしれません。
前述の本を読んでいる間、私もその片鱗を得ることができて、夢の中で考え事をしたり現実的なすごしかたをしたのですが、これは逆に疲れるからあんまり積極的にしたくはないなぁと思いました。
メモしていたものを現実に持ってくることができない!という当たり前のような話ですがそんな経験をしたり。現実と夢がごちゃごちゃと混乱するきっかけにもなるので、我こそは達人という人以外にはおすすめしにくいです。
私自身もそうですし、海外で研究されている方々の本を読むと流れはおおむねこのような感じなのかなと思います。(もちろん一例です)
①普通に夢を見ていて、違和感を感じる。
「あ、これは夢かもしれない」
②夢だ!と認識した瞬間、空間が歪んだりすることも。
そのあと先ほど見ていた光景の何倍もの彩度に包まれ、現実とほぼ同じように感覚が働く
③意識的に行動はできるが、すべての展開を変えることはできない。しかし物や人を出現させたり、事象を変更させたりはできる
②のブワワー!と彩度が上がる瞬間、何度体験しても感動します。
③変更ができるときとできないときがあります。
出現させた人や物もすべて思い通りに行動してくれない時もある。
逆に、最初から夢と気が付かないくらいに鮮明で現実だと錯覚してしまう夢や、意図的に変更を加えられる夢もあります。その時それぞれ人それぞれ。
明晰夢は舞台と少し似ていると思います。
ストーリー、設定、世界が用意されている夢の舞台。
自分は演者の1人にすぎず、台本にアドリブはきかせられても舞台全てをひっくり返すのはなかなか難しい。
そこにさらに登場人物を出現させることはできても話してほしいセリフは完璧に発してくれないし、時には自分の気持ちを置いて場面転換も容赦なくされる。
もちろん明晰夢と言ってもこの限りではありませんが、大人で明晰夢を見ている人の多くの人の体験を聴いたり、読んだりした中ではこういう筋が多いのかな~と感じます。
案外たいしたことできないじゃん、明晰夢!!
と思わず、語学学習みたいにコツをつかんで少しずつ技術を磨いてみてください![]()
目指せ達人。
さて、肝心の「どうやって見る?」です。
明晰夢見る方法
明晰夢は人類で半数の人しか体験していないらしいのですが、全然特別なものじゃなくて、誰でも練習と心がけ次第でみることができるようになります。
意図すること
前述したセノイ族のみなさんは、ほとんどの人(全員?)が明晰夢を見ることができます。
なぜか?
「家族全員で夢について語る」「村の会議で夢について議論する」つまり日々夢を意図して生活しているから。
西洋では最も早くに明晰夢に関する論文を書いたエルヴェ・ド・サン=ドニ侯爵は、13歳から夢の記録をはじめ、特に夢に専念したときは一年間明晰夢をみていたと言います。
臨床心理学博士のパトリシア・ガーフィールドは「今夜私は明晰夢を見る」と眠る前に言い続けること50数年、月平均3,4回の明晰夢を見たそうです。
とにもかくにも「意図すること」
見るぞ!と意図することが誘発するための出発点であると言えます。
MILD法(Mnemonic Induction Lucid Dream)
今一番有名な方法かもしれません。
2017年にアデレード大学が発表し、多くの人が高い確率で再現できた手法。
睡眠の5時間後に起き、
「次に夢を見るときは、夢の中でこれは夢だと気づきます」
といった旨のフレーズを何度か繰り返します。
直前に見ていた夢を思い出しながら、夢の中にいる自分を想像して眠りに入ります。
現実か夢かの確認
一日に数回、「これは夢?現実?」とチェックする癖をつける。
毎回同じことでチェックした方が効果的。
私が良く行うのは、左手を見ること。
ふとした瞬間に手相をまじまじ見て「よく見える、これは現実だな」と確認します。
夢の中だと指の本数が怪しかったり手相が無かったりします。
夢では文字も視認しにくくなるので本などを開くことも良いそうです。
いつも同じ方法でチェックすることが大事かなと思います。
びっくりした時とか、情動が大きく動いた時も確認すると良いそう。
5時間後に起床し、少し覚醒してからまた眠る
MILDと同じく5時間後に起床。
ベッドから立ち上がってトイレに行ったり、何歩か歩いて戻ったり。
少し目を覚ましてからまた眠りに戻り、夢が起こりやすいレム睡眠の時間に入ります。
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ここまでの3つを組み合わせてアデレード大学が実験を行ったところ、47名のうち17%が一週間以内に明晰夢を見ることができました。
さらにMILD法の二度寝を5分以内にできた人のうち46%も明晰夢に成功しているというのですから、なかなか有効な方法と言えますね。
とはいえ二度寝がすぐにできない人もいると思います(私も👍)
もちろん5分を過ぎても見ることはできますし焦らず眠りましょう。
自分の声で録音した音声を流す
「〇〇(名前)、あなたは夢を見ている」
スタンフォード睡眠研究所で実験された方法。
自分の声で録音し、自分の名前を呼ぶ。
これを何度かリピート。
夢を見ているときに聞く必要があるのでタイミングが難しいかもしれませんが、アラームで入眠の5時間後に流せると効果があるかも。
他の誰でもなく自分の声が夢の中での意志をはっきりさせていくようです。
サプリメントで理想的な状態に近づける
これは私も検証中なので後日別記事を書こうと思います。
あやしくないよ!
明晰夢を見ることができたら
「これは夢だ!」と気づいたあなたへ。
夢に特定の人物や物を出したいときは、イメージ、そして振り返る
まず思い浮かべて、そして自分の後ろにそれがあることを期待して、ゆっくり振り返る。
個人的に明晰夢の寿命を縮ませるのは
「焦ること」
「興奮」
だと思います。
わー-!やったー-!と喜ぶのは起きてからにして、まずちょっと落ち着いて回りを見たり、ゆっくりイメージを広げてみてください。
明晰夢を長持ちさせるには「回る」!
夢の彩度が下がり、ものの姿がおぼろげになってくると夢の終わりが近くなってくる証拠。
これをもっと引き延ばせない?という時に使える手法です。
・夢の中で体をくるくる回転させる
そんな馬鹿な…と思いますが、本当にこれで何度も引き延ばしています。
ただ回った結果違う風景の中に入ってしまうこともあるけどそれはそれで。
書籍「夢を見るとき脳は」では以下のように記載がありました。
”両腕を高く上げて独楽のように回転してもいい。
重要なのは回転している感覚であって形は問わない。”
自分なりの良い回転方法を編み出してください。
(ミュージカルばりにダンスすることも!登場人物も時々踊ってくれるしだんだん鮮やかに戻っていく世界が美しいです)
ダンスはちょっと…と夢の中でも照れやさんなあなたは以下の方法をお試しください。
・夢の中で両手をこすり合わせる
これは試したことはないのですが、効果的な方法としてあるようです。
これなら現実でうっかりやってしまっても怪しくない!
これらの方法がなぜ効くのかはまだ分かっていないそうです。
現実の体に波長を合わせないことで夢にとどまりやすくしている、などいろいろ言われていますがまだまだ謎。
人間の脳って面白いですね。
あとは個人的に、「一点をじっと集中して見る」「体に力を入れない」のもコツかなぁ…と試し試し。
明晰夢の可能性もあなたの可能性も無限大
夢を歩くのは究極の自己探求だと思っています。
夢は自分の心の窓。
そこからちらっと見える自分の深い意識の世界はどこまでも広がっています。
夢って危険なんじゃないの?
という方ももちろんいると思いますし、正直、明晰夢は見てはいけない人もいると思います。
なんでもそうですが毒にも薬にもなります。
ただしうまくコントロールする術をつかめば、
トラウマの克服や、深い悩みの解決など内的な癒しにつながります。
たとえば怪物に追いかけられる夢を見ても、その怪物は自分の生み出したもので、もしかしたら「自分が目を背けている自分の姿」かもしれません。
そこから逃げるか、それとも向き合っていくかはあなたの手にゆだねられます。
まぁ難しいことは抜きにして、人生の楽しみが一つ増えますのでぜひぜひ良い夢をご旅行ください!
私もまだ旅行初心者だから間違ったことを言っているかもしれません。
今後新たな発見があったらまた追加などしていきたいと思います。
それでは良い夢を~!
(注︰現在精神科に通われている方は、医師に確認または今はお止め下さい。また、精神的に不安定な時も避けていただいた方が良いと思います。責任は負いかねます。元気になってからお試しくださいね。)
【参考書籍など】

