仲良くさせてもらっている年配の方から

 「○○は絶対に幸せになってほしい」

 と言われた。

 

 `幸せ`とはなんだ。

 

 そう思って

 「△△さんにとって`不幸せ`に感じることはなんですか」

 と聞いた。

 

 「周りの人たちが先に逝ってしまうことかなぁ」

 

 まず、先に逝っていくことは仕方のないことだと思った。命あるものには絶対訪れるからだ。人が死ぬことは悲しいとは思わないが、それに対して誰かが悲しいと思えばその感情が湧き上がって泣くことはある。

 次に、そのことが`不幸せ`と感じるということはその人にとって亡くなった人は、いないと幸せな状態にはならないと感じていたということだ。

 そう思ってもらえること自体、亡くなった人にとっては幸せなことだったのだろうと思った。

 

 私はきっと、悲しくならない。その事象に関しては。そのことに対して泣く人がいれば共感して泣くことはあるだろうけれど。

 

 何故かを考えたときに、人生経験が浅いからだと思った。年配の方から見れば私なんて孫娘くらいにしか思わないだろうし、その通りの経験しか歩んでいないからだ。

 

 きっと`幸せ`も`不幸せ`も人生経験が感じさせることだ。

 

 隣り合わせのその事象たちは、時間が経っていけば感じ取れることであって、今考えることではないなと考えた。

 

 だから、絶望も希望も幸せも不幸せもきっと年齢を重ねていって、

 あぁあの時は。

 と思い出すもので、感じ取れるものなのではないかと徒然なるままに書いてしまった。

 

 今日もうちの猫たちはそんなこともつゆ知らずいびきをかいて寝ている。