はじめての学校生活

 

当たりまえのこと、授業は全部日本語で行う。

日本語でべらべら話せたクラスメイトにとっても

分かりにくかったのに、

まったく喋れない私にとって本当に難しかった。          

 

現実は甘くない。

日本語がわからないと、

先生の言うことが理解できない。

中国でもっと日本語を勉強すれば

良かったと後悔した。

でも私にとって更に難関だったのが、「授業の勉強」。

当時の私は教科書の勉強が嫌いだった。

 

あんまり勉強がそれほど得意じゃなかったし

資金力(親からもらった生活費)もそこまでなかった。

そうだ!!

日常生活から日本語を身につけよう、

考えた結論は

サークルとバイト生活だった。

 

もともと好奇心が強くて、

せっかく日本に来たんだから、

本気で留学生活を楽しめたい。

この土地に暮らす人と触れ合ってみたい!と

いろいろ欲張りになってきた。

 

語学の才能が有るわけでもなく

優れた理解力も持っていない。

日本語の能力はその後の10年間で

この国で生きていくために

自然に身についたものだと思う。

 

幼いうちから触れさせておけば、言語能力は

自然に身につくじゃないのと思う方がいるけど。

本当の語学の勉強のコツは

もしかしたら

余裕のない必死じゃなく、

楽しんで夢中になって学ぶことかもしれない。

 
続く