続く
3月下旬の瀋陽ではまだまだ冬本番だった。
家族が用意してくれた分厚い真冬なみの格好で
飛行機に乗ったら、途中から暑くなって、
トイレで中国製のヒットテックのタイツを
捨てた覚えがあった。
初めての外国に対する緊張や不安、
そして期待感を胸にしてついに日本に到着!
3月の日本はもうすっかり春なのに、
何も知らない21歳の私は
季節外れのダウンコートを着たまま、
成田空港の入国審査を受けた。
パスポートの学生ビザの横に、
念願の入国スタンプが押された。
多少興奮気味だった。
今日からここで暮らすのか~
と実感のないまま私の日本の生活は始まった。
今振り返ってみたら、
この旅に出たことで
なぜか不思議なくらい強運に恵まれ、
ここで人生を変え、
ここでの出会いが
自分の人生を豊かにしてきてくれました。
続く