若い頃に読んだけど、最近気になって

またパラパラと読んでみました


歳を重ねて、当時受けた印象と

今は全然違ってて、若い時は

収容所の苛酷さに驚きましたが、

歳を取って読むと運命という事の

重さを感じました


逃げても追ってくる死神の話が

印象的で、歳を取ってみると、

収容所は特殊な場所で

なくて、人の縮図みたいな場所

だと痛感しました


いつも死と隣合わせなのは、

収容所も外も同じ


災害、病気、事故、人は一寸先も

分からずに生きて行くしかない


その中で、どう生きる意味を見い出して

いくのか、という話でした


人間とは何かという、作者ならではの

考察もありました


人間には、人種や職業、立場に

関わらず、悪い人間と良い人間が

いると


ガス室を作るのも人間なら、

ガス室でも崇高な祈りの中で

死ぬ人もいる


常に、生きる意味を見出だして

いかないと、人は簡単に堕落してまうようです


人間性への深い諦観と共に、その中でも

良い人間であろうとする意志が

作者の生きる原動力になったの

かもしれません


とても生きていく上で参考になる本です


良い人間である事、それを目指す事が

大事だと思わされました


もし読んでない人がいたら、

是非、読んでほしい本です


 

 


★良い人って?と思われた人に

捕捉すると、他人に親切に優しくする

という事です。食糧のない中でも

他人に分け与え、人を助けた人も

いました。逆に自分さえ良ければ良いと

他人を踏みつけ、意地悪な人もいました、

今の世界と同じです。