数年前、友人は長男であるご主人の実家の傍に家を新築しました。
その家は、二階にキッチンとリビング、子供部屋があり、一階はお風呂おトイレ、自分たちの寝室という造りです。玄関は一階です。
ご主人の実家は山の中腹・・・かなり田舎です。熊や鹿、キツネ、タヌキ、マムシなど普通に生息しています。
新築した家は、山の麓、田舎にしては、とてもモダンな感じの家です。
でも、友人も還暦を迎え、もっと体が弱ってきたらキッチンを階下に移そうかなと言います。
私もその家に初めてお邪魔した時に、どうして家族で集まる場所が二階なんだろう?とは思いました。
いよいよ その理由を聞いてみると・・・。
家を建てた部落?集落?の地域性をよくわかっていたから だそうです。
つまり、その集落では 朝といわず、昼と言わず、近所に用があると玄関だけではなく、庭の方まで来て家の中をのぞくのが普通なのだそうです。(田舎あるあるじゃないかな)
下手をすると、玄関のカギをかけていないと勝手に玄関を開けて 声をかけるのが普通なんだそうです。
だから、家にいてもちゃんとカギをかけておかないと、いつの間にかお隣さんが玄関の中に立っているという状況になるそうです。
二階にいれば、外を気にすることなく寛げるから二階をリビングにしたとのこと。
住宅屋さんには 「二階のベランダに外から階段をつけましょうか?」と言われたけど、冗談じゃないと拒否したそうです。
なるほど・・・みんな色々悩みもあるものね・・・
素敵な家を自然豊かな場所に建てられて、幸せそうに見えていた友人一家ですが、友人はもしも、ご主人が先に逝ってしまったら、自分は引っ越したい とも言っていました。(半分冗談だとは思いますが)
その地域独特の役員もあるし、毎年のように役員が回ってきてウンザリもしていました。
友人は、どちらかというと、他の人に合わせて自分を犠牲にしがちなところがあるので無理をしなきゃいいけど・・・。
・・・・・よく頑張っているな・・・と、尊敬する私でありました。。。。