義両親が我が家に同居してきたのは、12月の末でした。

慣れない同居生活が始まり、ぎこちなく過ごしていたらすぐ、大晦日になりました。

その頃、私たちは私立高校に通う息子の学費、スポーツ部での遠征費用やらなんやら、まだ終わっていない住宅ローンなどで決して余裕がある生活ではありませんでした。

 

そこに、借金を抱えて義両親が同居ゲッソリ

 

私の悩みは、大晦日でのご馳走をどうしたらいいものか・・・ということでいっぱいでした。

 

それまでは大晦日は義両親宅に帰省し、いつも大量のご馳走が並び、食卓は義母の大声とともに、とてもにぎやかでした。(義母はすごく見栄っ張りでした。後で知った事ですが‥)

我が家に来て、同じように楽しい年末年始を迎えられると思っていた義両親。

そのプレッシャーをジワジワと感じながら、夫とスーパーに買い物に行きました。

 

年末の食料はなぜかいつもよりお高め!¥

私は性格上、義母みたいに見栄を張ったご馳走は出せません。

(夫が「義母みたいに見えを張っていたら、義両親のようになってしまう」と言っていたし凝視

とはいえ、せめて、食卓に隙間ができないくらいの量のご馳走を置かなくては、と思っていました。

 

少しずつは買いだめしていたのですが、大晦日当日も何か足りないような気がして、スーパーに向かったいました。

大人が二人増えると当たり前ですが食費も光熱費も増えます。

大晦日とはいえ、できるだけ節約しなくてはいけませんでした。

 

そこに、毛ガニが格安で売られているのを発見!

でも、見るからにガチガチに冷凍されていて、あまり美味しそうには見えませんでした。

 

悩みながらスーパーをグルグル回り、やはり美味しそうなものはバカ高く・・・ショボーン

食べてもらえないかもしれないけれど、食卓を賑わすのにはいいかな・・と思って、冷凍毛ガニを買って帰りました。

 

そして大晦日の食卓。

すき焼き(お肉少なめ‥)とか、お刺身少々とか、そこに例の毛ガニを剝いて出しました。

 

義父はご馳走よりも、お酒があれば満足という人で、ニコニコと嬉しそうに飲んでいました。

が、義母は 「私はあまりカニは好きじゃないわ」 と言って、食べませんでした。

それどころか、「これ、どこで買ったの?見ればわかるわ、美味しくなさそう!」

 

……そうだよね‥そう見えるよね‥でも、それ口に出して言う?ガーン

その時は 悲しい気持ちになって終わったのですが、それから何かというと、「あの時の毛ガニは見ただけでわかった!美味しくなさそうだったもの!」と、数か月間、何度も言われ続けました。イラッ

 

義母は食料に対して文句を言うのは、それだけではなく、義父が買ってきたものにもいちいち文句を言いました。

やはり、主婦として何十年も過ごしてきた義母とは選ぶ基準が違うのだと思います。

自分は何も買いにも行かず、人が買ってきたものに大声で文句を言う。

 

 

ある時、夫が見かねて言いました。

「人が買ってきたものに、文句を言うな!」

義母・・・何も言い返せず、不満そうな顔で黙り込みました。

 

黙り込んだとは言っても、その後、本当に黙っていたわけではありませんが、少なくとも私が買ってきたものには文句は言わなくなりました。。。。。

 

この一件がなければ、あの時カニを買った記憶は消えていたんだろうな・・・。

同居、一発目の年末年始の思い出・・・・・・・。

 

義母はとっくに忘れてると思うけどね・・・真顔