私は結局、今は義親の全ての面倒を見ながら暮らしている。

 

子は親の背中を見て育つ? 後姿をちゃんと見ている・・・のようなことを聞くけれど、確かに私の母は義親である私の祖父母を最後まで看取った。

 

私はそれを見て育ったから、そういうものだと思ってきた。

 

同居こそしないけど、親が弱ってきたら、子がある程度の面倒をみるものだとぼんやり考えていた。

 

我が家は息子が一人。

 

大学から県外に出し、就職氷河期に受かった会社は転勤がある会社だった。

 

最初の赴任先も県外。 まあ、息子が定年後にでもこっちに戻ってくればいいか・・・位の考えだった。

 

息子に「帰ってくる場所」を作りたくて、小学生の時に今の家を買った。

 

義父が亡くなり、お墓も買った。

 

基盤はここだと思っていた。

 

その息子が・・・遠い県外に家を建てると言う。。。。

 

新築するということは、最後までそこに住むということ。

 

私たちになにかあっても、または息子一家になにかあっても、すぐ駆け付けられる距離ではない。

 

その話を聞いて、息子は私たちの何を見て育ったんだろう。と思った。

 

文句を言いながらも、義親たちの介護、お世話をしてきた私たちからは何も学ばなかったのか。

 

決して、息子たちに「親の世話」をさせたくないけど、せめて、私か夫が一人暮らしになった時、精神的にも頼れる距離にいてほしかった。

 

還暦・・・定年・・・まだまだ元気だ!

 

でも、将来の不安もじわじわと感じてくるお年頃だ。