新井薬師教室にいた時に,アヤベっちという女の子がいた。
勉強ができるという訳ではないが,教室で色々な人に会って話すのが好きな感じの生徒で,先生たちには案外人気があった。
そして,授業ではできないなりに一生懸命に取り組むのだが,精神的に弱い部分があり,定期テストでももぎ試験でも,あまり良い結果が出せないままだった。
だから,あまり無理はしない感じでの進路指導を心がけていた。
そして過去問演習でも,何とか目標点には届く程度の学校を目指し,頑張っていた。
そして入試当日。
イガスでは,自己採点をすべての生徒に対して行っていたので,アヤベっちも当然のごとく呼ばれていたのだが,如何せん,目標点に大きく足りておらず,合格の可能性が非常に薄い点数となっていた。
採点をした先生が,「それでも,全力を尽くしたんだよな?」と訊ねると,「うん…」と弱く答えので,「だったら後は結果を祈るだけだ」と,本人の問題用紙をそろえていると,問題用紙の広い空白部分に,何かの歌詞が「ギッシリ」書かれているではないか。
アヤベっちに「お前,こんなに歌詞書く時間があったら,問題解けよ~…」というと,「だって,どうしても受かりたかったんだもん…」という返事。
結局,泣き崩れてしまって,家近くまで送って行くこととなった。
で,肝心の結果は…見事合格だったとさ。
めでたしめでたし(笑)