前身会社である明治生命保険も安田生命保険も歴史は古く、共に明治初期の創業である。明治生命保険は1881年(明治14年)7月9日に日本最初の生命保険会社として設立された。一方の安田生命保険も1880年(明治13年)に日本最古の生命保険組織として結成された共済五百名社をその起源としている。古いしきたりが残っている所以でもある。 このため、合併前の両社はそれぞれ「当社こそ日本初の生保」と最古の歴史を誇示し宣伝競争を行っていたが、両社の合併で自然収拾した。一体となったことで争う理由が消滅したからである。 なお、安田生命保険の会社としての設立は、1894年(明治27年)。先の共済五百名社の運営に行き詰まった創業者の安田善次郎が、矢野恒太の「相互主義」に賛同し、両者を中心に共済生命保険が設立された事による。