先日テレビのニュースで「今年上半期の出版販売金額が前年比増」と流れた瞬間には、実感と違うので驚きましたが、プラスは電子出版だけでした(ヤレヤレ)。人文社会系の出版は自社も他社も、前からの厳しい状況がコロナ禍で更に厳しいですが、これまでにない取り組みも生まれています。
写真は、啓文堂書店吉祥寺店のフェアです。面白い選書だなーと思ったら、島田潤一郎さんでした。彼は夏葉社という出版社の社長で編集で営業です。「一人出版社」として数年前から出版界と本好きの耳目を集めている人です。実は夏葉社立ち上げの直前一年間は明治書院の販売部員で、国語科にもお邪魔していました。その経験は自著『古くてあたらしい仕事』(新潮社刊)に書かれています。元の仲間の活躍に励まされています。(販売部S)