「こころの処方箋」 河合隼雄 | 明治書院

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「こころ」の状態について

様々な環境や、あらゆる状況があること。

日々、生きること(食べる、寝る、繁殖する)が容易になって人はより生きにくくなってしまっているのではないだろうか。

ある出来事がきっかけとなり僕は一瞬にして追い詰められたのを実感した。そして心臓と手と足が、非常事態警報をガンガンならして硬直していく。そのとき僕の脳は、何かを探していた。「何かないか?何かある筈だ!」と。それは言葉だった、と思う。音楽かもしれない。だがそのときは見つからなかった。だから鏡を見た。今朝見た自分の顔と同じだ、そう思ったらクールになれた。

筆者の言う、こころのエネルギーがぐるぐる自分の中を回って出て行かない状態がパニックなのだと知った。
そして知ったからには同じ状況に遭遇してもクールでいれるという認識となった。

生き抜く
そのことを強く意識しなくても生きれる状況で何が人間の精神的、もしくは肉体的な死を選択してしまう要因となっているのかを認識しなければならない。
恐怖とは何か?不安とは何か?絶望とは?自分がそのことを強烈に感じる瞬間はどういう時か。情報と知識、そして経験がそれらの回数を減らすのだと思う。