ER season1 episode 2(3話)で聞き取りづらかったところです。
★Two majors, two minors. Passenger space intrusion. Guy ran a red light. T-boned a car at 50 miles per hour.
ヘリで運ばれてきた自動車衝突事故で、ヘリに搭乗した救急隊員がグリーン医師に伝えているシーンです。passenger space intrusionで横断歩道での衝突事故を意味すると思います。赤信号で突っ込むはrun a red lightなんですね。T-boneはT字状に/横から車と衝突する、という意味です。"red light"が聞き取れれば交通事故なんだなということはわかりますが、全部聞き取るのは難しいと思います。
ちょっとずれますが、アメリカやイギリスの病院ではERが重症度別にminor, major, resus(resuscitation)などに分かれています。今回でいえば父親と飲酒運転していた男がminor、母親と娘がmajorということになります。
今でこそ日本でも普及しましたが、20年前からドクターヘリを使っているあたりは先進的だと思います。
★GGF-1 Grandpa's got a fever. CBC, Chem-7, chest x-ray, urinalysis, and blood cultures.
高齢者にルーティンで行う検査を指すそうです。最近の言葉でいうとfever work-upにあたると思います。
★65-year-old male with severe peripheral vascular disease manifested by claudication of the left calf. He's 10 days post-op from Mercy General after having an aorto-bifemoral bypass. Normal post-op course until about six hours ago when he began to experience gradual-onset lower left quadrant pain without palliative or provoking factors. Other than a large Mexican dinner.★
カーター学生がベントン先生にPAD術後のプレゼンをしているシーンです。これくらいスラスラプレゼンできる研修医になりたいですね(日本語でも英語でも)。
腹部大動脈〜両大腿動脈バイパス術なのでかなり大掛かりなオペだと思います。頻度はそんなに多くは無いと思いますが、腎動脈や上腸間膜動脈に血栓が詰まる可能性があるのは自分も気づきませんでした。術後合併症は内科の勉強だけでは学べないので勉強になりました。今なら造影CTだと思いますが当時だから血管造影なのでしょうね。
★Magill forceps
気道異物を除去するときに喉頭鏡と一緒にルイス先生が使っていた道具です。マギール鉗子使うのなかなか難しいから練習しないとです。
★18 gauge spinal
気道異物していた乳幼児の血糖が20mg/dLで末梢静脈路が取れなかったためルイス先生が骨髄路(interosseous)を確保しようとしていました。骨髄路を取る時は骨髄路用の針を使いますが、腰椎穿刺用の針でも代用できます。PALS通りの処置でした。
★CAT scan
CTのことをcomputerized axial tomographyともいうそうで、CT scanの別名でCAT scanとも呼ばれるそうです。
〜一般英語〜
★I'm never gonna live this down. Everybody thought you were some kind of a saint. I was gonna call you Mahatma.
奥さんと性交渉中にトイレで救急コールを押してしまったグリーン先生と、ロス先生がトイレで話しているシーンです。never live〜downで、一生忘れない、後悔する、という意味で辞書に載っています。でも深刻な後悔ではなく、今回のような後々の笑い事になるようなシーンで用いるようです。Longman英英辞書にはif someone does not live something down, people never forget about it and never stop laughing at them for itとあります。こういうシーンでは会話ではforgetよりも自然ななのかもしれません。
因みに、MahatmaはMahatma Ghandi(ガンジー)のことです。ファーストネームで呼ばれてもね・・・
★Thank God for small favors.
先のPAD術後血栓塞栓症疑いに対して血管造影をベントン先生が勧めたことに体する主治医の反論です。「ありがた」迷惑と言う意味で、皮肉な表現です。
★the bar (exam)
グリーン先生の奥さんが受かった試験(=司法試験)のことです。accepted to the barとか知らないとちんぷんかんです。MCQ、記述、実地試験とあるようで、日本人が受けるには相当英語ができて日本と全く異なる法律を理解していないだろうから大変だろうと思います。合格率とか目的とかが違うから単純にUSMLEと比較はできないけど、もしUSMLEに記述問題が出されたらと思うとぞっとします。