昨晩は米貿易赤字が予想しだほどには拡大しなかったことや、谷垣財務相がデフレはまだ脱却したわけではないとの見解を示したことで、円売りとドル買いが同時に出た格好となり、高値115.70円まで上昇する場面が見られた。 


 だが7/5につけた115.76円にはわずかに届かず、チャート上では以前よりきれいな形の下降チャネルが描かれる状況となっている。 そのため引けで115.80円レベルをクリアできればチャネル脱却が予想され、早晩116円台に乗せる展開を予想したい。 だがそうでなければ、下限である113.10円付近までの押しはありえる。 


 それよりも問題なのは、個人的なシナリオが崩壊したのが痛い。 先週末時点では火~水にかけて円高、そこから切り替えして金曜には円安場面が出た後売られてやや下落、というシナリオを想定していたが、ここまで戻してしまうとは。 これでは先週末の米雇用統計ショックを完全にかき消す動きとなり、円ロング(ドル/円の売りポジション)もほとんど掃けてしまったのではないか。 そうなると、明日の予想は日銀の今後の見通しの文言ひとつひとつにまで市場が注目であろうことを考えると、明日は発表前から相場がブレそうであり、あまり手を出したくはない相場になりそうな気がする。 今日のところは短期では押しがあったところで買うか、それとも順張り発想で売るか、か。


116.12   200日移動平均
116.00
115.88   
115.60   チャネル上限
115.48   06:00時点
115.20
115.00
114.85   12日実線の1/2戻し
113.69   ボリンジャー下限
113.10   チャネル下限