2011年の映画「命をつなぐバイオリン」

この映画は私は観ていません。たまたまユーチューブに出てきたのですが。。。

ナチス・ドイツの侵攻によって、

恐怖と混乱に揺れるウクライナを舞台にしたドラマ だそう。

しかも、【実話】

予告編で想像はつくかと思いますが・・・・・・。

また、同じ国で悲劇が起きるとは。。。


 

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前回ちらりと紹介した

「北京バイオリン」2002年  原題「和你在一起 あなたと一緒」

監督:陳凱歌 チェンガイグー(チェン・カイコー)

劉成 リュウチェン 父親 息子を溺愛する。貧乏だが真面目で情熱的

小春 シャオチュン 息子 13歳 バイオリンの天才

江老師 ジアン・ラオシー 北京での最初の先生、変わり者。

余教授 ユー・ジャオシュ 音楽学校の教授。有名バイオリニストを輩出

莉莉  リーリー 落ちぶれたモデル? 金持ちの男とつきあって生活

林雨  リンユー ユイ教授の生徒

余教授の役を監督自ら、莉莉役は監督の妻、陳紅チェンホンが演じています。

 


紹介動画の字幕を意訳したものをのせます。

 

劉成リュウチャンは、江南省水郷の小さな村の南方料理の厨房で働いていていた。

しかし彼の自慢は自分の料理の腕ではなく、愛する息子、小春シャオチュンであった。

シャオチュンは、母親の顔を知らない、唯一のつながりは、母親が最後に彼に残した形見のバイオリンだけであった。

シャオチュンは3歳からバイオリンを始め、5歳から参加した省内の大会では常に1位2位をとっていた。

もちろん、シャオチュンを将来、母親の希望でもあっただろう、バイオリニストにするには前途多難ではあるが、

リュウチェンは、シャオチュンは天賦の音楽の才能があると固く信じていた。

13歳になったとき、もっと良い環境を与えるべきだと考えていたところに

北京のバイオリンコンクールに参加できる招待状が届いた。

シャオチェンはありったけの財産をかき集め、2人は一張羅を着て、大いなる期待とともに、北京へ旅立った。

北京はシャオチュンには今まで見たこともない魅惑の都市であった。

リュウチェンがトイレに行っている間に、シャオチュンは、男とべったりくっつきながら歩いている黒いコートにハイヒールの女にくぎ付けになった。そのままついていくシャオチュン。2人がドアの向こうで口づけをかわす様子を楽しそうに見るシャオチュンの姿があった。男女の関係のことはまだ理解できないけれど、この奔放な女性を通して、まるで母の面影を埋めるように、そんな女性に興味を抱くのだった。

北京少年宮では、シャオチュンは、5位を獲得した。彼の才能は、江ジアン先生の注意を惹きつけた。

リュウチェンは音楽学校で教育を受けさせたかったが、住民票がないと入学できないとあしらわれる。

そんな時に、リュウチェンは、トイレで、ジアン先生と同僚の話をきいてしまう。

実力では、シャオチュンが1位のはずだが、コンクールの後援者の推薦する子に優勝はすでに決まっていた。

5位にさせただけでも、まだまともだったな、と。

リュウチェンは、ジアン先生のところに押しかけて教えを乞うが、

どんなに上手くてもそれだけではダメな世界なんだ、と断られてしまう。

しかし、リュウチェンはあきらめずに必死に説得する。ジアン先生は、再度シャオチュンの演奏を聴き、レッスンを引き受けることにする。

こうして、親子は北京にとどまり、バイオリニストへの夢の第一歩を踏み出すことになった。

小さな部屋を借り、チャオチュンがそこの庭でバイオリンを弾いていると、北京駅で会ったあの女性莉莉リーリーが向かいのアパートに住んでいた。リーリーはシャオチュンの弾くバイオリンが気に入り、自分の所に招き、演奏させ、お駄賃をあげる。

一方、リュウチェンは、市場で買い物をしているときに、帽子の中に隠していた全財産をスラれてしまう。

それを知ったシャオチュンは、リーリーからもらったお金を差し出す。

リュウチェンは息子の学費を稼ぐために、仕事を見つける。

ジアン先生の生活は荒れ果て、レッスンもいい加減であり、シャオチュンは、父が高い学費を払ってくれているのにと怒りを感じていたが、先生に楽譜を拭け、大事なことだ、バイオリンを弾くのではない、音楽を感じろ、と言われ、言われたとおりに楽譜をめくっていると彼の頭の中に音楽が流れ込んでいくのであった。

リーリーの恋人の誕生日のためにバイオリンを弾いてほしいとシャオチュンが呼ばれた。

しかし、いつまでたっても恋人は現れなかった。シャオチュンは悲しむリーリーを慰めるためにバイオリンを奏でた。

お金をもらい、ほおに口紅をつけてきたシャオチュンを心配して、リーリーのところを訪ねる。

リーリーの腹いせの買い物についていったシャオチュン。偶然、恋人が別の女性と一緒のところに出くわす。

リーリーの策略で、シャオチュンに彼のことを「パパ」と呼ばせ、いっぱいくわす。

リーリーは白い素敵なコートを試着するが、高くて買えずにあきらめる。

リュウチェンは、仕事で行った先で、あるコンサートに出くわす。トイレに入っているときに、有名バイオリニストとそのユイ教授の会話をきき、シャオチュンの成功のために、先生を変えようと決める。

リュウチェンはジアン先生のところを訪ね、自分の考えを話し了承してもらう。

シャオチュンが最後のレッスンに先生を訪ねると、(こぎれいになった)先生のピアノ伴奏で2人で音楽を奏でる。

チャオチュンは、バイオリンを売り払い、リーリーのためにあの白いコートを買った。

リーリーのところを訪ねると、あの浮気男がいた。男は、シャオチュンのプレゼントを自分からだとリーリーに嘘をつく。

リュウチェンは、あらかじめユー教授のところに1人で行き、一度演奏をきいてほしいと話をつけておいた。

シャオチュンを連れて教授のところへ行くが、バイオリンケースを開けると、そこにバイオリンはなく、からっぽだった。

母の形見のバイオリンを売った息子に激怒し、リーリーのコートを買ったと知ると、彼女のところにおしかける。

男の嘘と、シャオチュンのけなげな心に感動したリーリーは何とかして買い戻すお金を工面しようとするが足りない。

直接ルイ教授のところへ出向き、懇願する。

教授は、200年のオールドバイオリンをシャオチュンに与え、シャオチュンは、コンクールまでは教授の家に住み込みでレッスンを受けることになった。

見違えるようになったシャオチュンを見て、リュウチェンは自分がいないほうが息子のためになるのではないかと考えるようになる。しかし、シャオチュンは、父と離れた寂しさなど、レッスンを受けるうちに、自分は前ほどうまく弾けなくなっていることを感じる。

そんな中、ユー教授は、リュウチェンから秘密だと打ち明けられたことをシャオチュンにぽろりともらしてしまう。実はリュウチェンは本当の父親ではなく、シャオチュンを駅でバイオリンとともに拾って育てていたのである。それをきいたシャオチュンは父のもとへと出向く。

それからリュウチェンの願いにこたえるため、シャオチュンの演奏は変わり、リハーサルでも教授の満足のいくできだった。

しかし、リュウチェンは、選抜大会をみずに、田舎に帰る決心をしていた。

シャオチュンに別れる事を告げずに、田舎で資金を稼いだらまたすぐに戻ってくると明るく言う。

もう1人の生徒、林雨リンユーは自分の地位を奪われたシャオチュンに嫉妬し、秘密をばらす。

シャオチュンが売ったバイオリンは、実はユー教授がこっそり買い戻していて、コンクールで優勝したらサプライズとして渡し、、そうでなければそのままほおっておくつもりだ、感情のない冷たい人だ、と。

リンユーは、私に演奏の機会を譲ってくれと懇願する。

母の形見のバイオリンを手にし、シャオチュンは父の元へと走る。

北京駅で、見送りに来たリーリーとジアン先生と一緒にいる父を見つけたシャオチュンは

チャイコフスキーバイオリン協奏曲を弾き始める。

(~以下、解説者の説明は省略~)

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この映画を最初見始めたときは、

なぜこんなに貧乏なのに、バイオリン習わせているのかな~~?て不思議だったんです。

実は、シャオチュンはリュウチェンがたまたま拾った赤ん坊で

もともとは音楽家の両親のもとに生まれた子だったのですね。

映画では、単に駅で拾ったことになっていましたが

私の記憶では、

「大きな列車事故」があって、音楽家だった両親がその列車事故で亡くなってしまい、赤ん坊とバイオリンだけが取り残されてしまったんです。

おかしいんですよね~~。。。

絶対にこの場面観て鮮明に記憶に残っているのに。。。

悲惨な列車衝突事故で。。。。

でも見返した映画DVDにはこの場面がなかった。。。。

 

あと、ライバルのリンユーが、

映画では「私もあなたが来て私の居場所を奪われてわかったの。私は本当に音楽が好きなんだって」(それまでリンユーは散々ユー教授に、お前は技術はあるが感情がないと怒られていた)としか言ってないけど。。。

私の記憶では確か

「私に選抜大会の演奏をゆずって。そうしたらこれから一生あなたの力になると約束するわ。~~もあげる、~~もしてあげる」みたいな

交換条件を出してきたはず。

 

うーん。。。いったい、どこで見たのだろう。。。

 

 

この映画結末を知ってしまってから見ると感動薄いと思うのですが

何も先入観なく、何も知らずにみたときは、

最後のシーンが号泣ものでした。

てっきり、選抜大会に出て優勝してめでたしめだたし、で終わりだと思っていたら、まさかの、自分の栄光を放棄して、父のところに会いに走る。

それが、シャオチュンが赤ん坊の時にリュウチェンに拾われた同じ北京駅で、リンクしているんですよね。

そして圧巻なのが、

ちょうど同時刻に、リンユーが会場で同じ曲を弾いているのです。

リンユーが弾くチャイコフスキーと、

シャオチュンが北京駅構内で弾くチャイコフスキーがぴったり重なって、

チャイコンの3楽章のあの最後の盛り上がりでクライマックス。

鳥肌が立ちました。

 

こちらは、リハーサルの様子

 

 

あと、映画内で使われた音楽です。

冒頭の場面は、中国らしい、二胡などの楽曲でした。

ヴュータン  :  バイオリン協奏曲第5番イ短調

コーヌス : バイオリン協奏曲ホ短調

ヴェルディ : ナブッコ第3幕「行けわが想いよ金色の翼にのって」

パガニーニ : カプリス第1番ホ長調

リスト : コンソレーション第3番

ブルッフ : スコットランド幻想曲作品46

シベリウス : バイオリン協奏曲二短調第3楽章

チャイコフスキー : バイオリン協奏曲ニ長調第3楽章

 

 

 

この北京バイオリンは、後にテレビドラマにもなったみたいなのですが。。

ドラマになると、あの浮気優男が、

実は、シャオチュンの親だった、みたいな展開になるんですよおおお。

どうも、映画と違って、人間関係どろどろのもっと泥臭いお涙頂戴のドラマなのかしら??

主人公のシャオチュンも別の男の子になっているのですがあまり好きじゃない。

やはり、唐韻が演じたシャオチュンが素朴でかわいいです。

映画製作から2年後?くらいに、日本に映画の宣伝で来たときは

すでに少年から青年(16歳くらい?)になっていた動画を見てびっくりしましたが。

 

その後の小春をみつけました^^(24歳くらい?)