実は対戦してました vol.4
みなさんこんばんは!
4年マネージャーの小池です!
猛暑日が続きますが、暑さに負けずグラウンドで練習を頑張っている選手を見て本当に凄いなと心の底から思う毎日です☀️
そんな私は10分自転車に乗るだけでヘトヘトで情けないです…
高校野球では地方大会の熱い戦いが繰り広げられ、続々と甲子園出場校が決まっております!
昨日は劇的な逆転劇で強豪・横浜高校を破り、3年・小島大河の出身校、東海大相模高校が優勝、甲子園出場を決めました㊗️
さて、連日投稿している夏の新企画「実は対戦してました」は読んでくださっているでしょうか?
本日は「実は対戦してました」第四弾!
第四弾は最終回となるので、ちょっぴり番外編の2組のインタビューをお届けします!
それでは早速まいりましょう🌪️
1組目は2022年8月31日(水)、侍ジャパンU-18壮行試合で対戦した4年・宗山(広陵)、2年・内海(広陵)、光弘(履正社)のインタビューです!
高校日本代表 対 大学日本代表
高校| 000 100 000 |1
大学| 100 001 20x |4
写真:前列内海、後列左から光弘、宗山
この試合は全員スタメン出場👇🏻
高校日本代表サイド
内海4番ファースト、光弘8番ショート
大学日本代表サイド
宗山9番ショート
小池(以下、小):ZOZOマリンスタジアムでの試合は初めて?
全員:はい!
内海(以下、内):風が強かったです!
光弘(以下、光):自分も風が強くてびっくりしました!
小:印象に残ってるシーンを教えて!
光:内海のホームランです!!
内:大学のピッチャーはやっぱりレベルが高いなと思っていたので、法政大学の篠木投手から打つことができて嬉しかったです!
小:宗山はショート守っててどう思った?
宗山(以下、宗):篠木から打ったので生意気だなって思った(笑)
光:本当に凄かったです!
高校日本代表が格上相手に掴んだ1点は、4回に内海が右中間に放ったソロホームランでした⚾️
私もこの日球場にいたのですが、内海の豪快な一打は今でも鮮明に記憶に残っています!
小:誰のプレーが一番記憶に残ってる?
光:荘司投手(現楽天イーグルス)の球は凄いなって思いました!
内:自分は宗山さんが一番すごいなと思いました!華麗な守備が凄かったです!
宗:何もしてないけど…(笑)俺は、浅野(現読売ジャイアンツ)のバッティング練習を見て、1人だけ違うなって思った。スイングが強かった!
宗山⇄内海
小:お互いの印象を聞きたいんだけど、宗山と内海は広陵高校時代被ってるもんね?
内:宗山さんが出塁した時に、一塁で話してると思うんですけど…
宗:全く記憶にないな(笑)
小:高校の時は関わりあったの?
内:高校1年にとって3年は神様なので、当時キャプテンだった宗山さんはもちろん神様的存在でした!
宗山⇄光弘
小:宗山から見た光弘の印象は?
宗:特にないです!
光:え…
小:初めて話したのはいつ?(笑)
宗:試合中のセカンドベースで!
小:セカンドベース!?
宗:俺が出塁した時に、ショートを守ってる光弘から「明治に行きます、お願いします!」って言われたのを覚えてる(笑)
小:試合中にそんなことがあったの!光弘のプレー見てどう思った?
宗:守備はあんまり分からんかったなぁ。その試合で光弘っぽいプレーがなかったからさ(笑)
光:…
宗:バッティングでいったら、インコースのストレートを打ってヒットにしたから凄いなって思った!
光:嬉しいです!宗さんはやっぱり守備が上手いので、勉強になります。
写真:左から光弘、宗山
内海⇄光弘
小:光弘から見た内海は?
光:明治行くってお互い知ってたから、大会前の合宿でいっぱい喋りました!
小:侍ジャパンを機に仲良くなったんだね!
光:泊まっていたホテルで隣の部屋だったので、内海と一緒に行動してました!
内:そうだ!
小:光弘の印象は?
内:特にないです!
光:ええ…
内:嘘嘘!守備上手いし体幹強いなって思ってました!
小:体幹意識してるの?
光:昔は意識してなかったけど、時間ある時にピラティスに行くようにしてます!
写真:左から内海、光弘
小:日本代表を経験してどうだった?
光:日本背負ったんだっていう自信がつきました!
内:レベルの高い環境でやれたことがとてもいい経験になって、今に繋がっています!
宗:色んな選手に会って、色んな引き出しが増えたので良かったなと思います!
小:最後に、秋に向けての目標を教えて!
内:本当に死ぬ気で頑張ります!
光:春は宗山さんがいれば出れていなかったので…
小:ちゃんと成績も残したじゃん!
光:運が良かっただけです。でも秋も頑張ります!
小:ライバル同士頑張れ!
光:ライバルにもなれません(笑) 宗さんが打たないとやっぱり勝てません…
宗:ノックも一緒に頑張って受けてるので、これからも一緒に頑張ろう!
小:宗山の目標は?
宗:日本一!みんなで怪我しないで頑張ろう!
写真:前列内海、後列左から光弘、宗山
2組目は2020年8月6日(木)、南北海道大会 準々決勝で対戦した4年・山田(札幌一)、4年・岸上主務(立命館慶祥)のインタビューです!
立命館慶祥 対 札幌第一
立命| 133 010 00 | 8
第一| 104 102 11 |10
(8回終了 日没コールド)
日没コールド…?
どんな試合だったんでしょう!それではどうぞ!
写真:左から山田、岸上
小:対戦した試合を教えて!
山田(以下、山):3年夏の独自大会、全道大会の準々決勝で対戦しました!
岸上(以下、岸):8月6日だよね!
山:そんな遅かった?よく覚えてるね。
小:山翔(山田)は先発ピッチャー?
山:そう!
岸:北海道ナンバーワンのエースでキャプテンだったもんね!
小:キャプテン!?
山:うん!キャプテンとして、チームをしっかりまとめてました!
小:今はサイドスローで投げてるけど、昔は?
山:上から!コントロールピッチャーです!
岸:立命館慶祥の中でのデータミーティングでも…
山:そういうの待ってました!聞きたい!
岸:外のアウトローしか来ない。コントロールぴしゃぴしゃで、インコースは来ないからみんなで徹底してアウトローを狙おうって言ってたのが懐かしい(笑)
山:俺はコントロールに自信があったから!アウトローにきちんと投げれました!だからバコンバコン打たれました!
全員:笑笑笑
岸:エース山翔(山田)を攻略するために、完璧なデータミーティングをやったんだよ(笑)
小:さくら(岸上)は試合中記録員としてベンチにいたの?
岸:そう!高校の時はプレーに対して選手と一緒に声出してた。打球方向を言ったり!
小:お互いの高校のイメージは?
山:立命館は結構賑やかだったなぁ。
岸:一高はいつも全道大会にいて強豪校ってイメージ!
小:全道大会ってことは予選があるの?
岸:北海道は北と南で一校ずつ出られるんだけど、予選もあって地方大会で勝たないと全道大会に行けないんだよね。
小:厳しい戦いだ…
山:一高と立命館はいつも熱戦だよね。
岸:私たちが入部する前から対戦回数は多かったからか「一高には負けたくない!」っていうのはチームとしてある!
北海道は47都道府県の中で唯一、支部予選があるそうで(o_o)
何回勝たなければいけないのか……初耳だったのでとても驚きました!!
それでは試合内容を振り返っていきましょう🚗
立命| 133 010 00 | 8
第一| 104 102 11 |10
(8回終了 日没コールド)
小:3回までは立命館慶祥がリードしてるね?!
山:3回くらいまでで確か5点取られて…その後からは今法政大学にいる1個下のピッチャー帯川が投げたんだよね。
小:投げてる時どう思ってた?
山:打たれたな〜って。一高もバッティングのチームだからまだ諦めてなかった!3回からライトにいて、その裏に一高の9番バッターがでっかいホームランを打って勢いづいた!
岸:3回終わりに俯瞰して見て、一高に6点差もつけられる強いチームになったんだなって思って嬉しかったのを覚えてる!
小:優勢はずっと立命館?
山:一回はコールド負けくらいの点差になって、中盤で逆転したのかな?
岸:じわじわ点差を縮められて逆転されて…6〜8回は帯川くん相手に全然打てなかった。
小:じゃあ肝心の日没コールドについて…
岸:立命館は2点必須の9回表に、同点に追いついたの!
小:すごい!
山:でももう暗くて本当にボールが見えなくて(笑)しかも10-10になった同点打が俺のところ(ライト)に飛んできて…打球音だけ聞こえたけど、その後は草とボールの擦れる音に耳をすませて、とりあえずボールが転がりそうな方へ走っていく感じだった😅
小:そんなに暗かったの!それならナイター照明つけて試合続行しないと!
山&岸:それが……
山:札幌市営円山球場の横に円山動物園があるからナイターがつけられないの!
岸:動物が起きちゃうからね。
小:暗くても最後までできなかったかな…
山:いや本当に見えない!!キャッチャーが投球を取れるのも凄いなって(笑)
9回表同点に追いつき1アウト満塁でしたが、周りの環境により試合続行は不可能に…
岸上が持っている試合の動画を見せてもらったのですが、凄まじい試合展開で心が苦しくなりました🥲
山:あの試合は本当に酷かったな。俺ら3試合目だったんだけど1、2試合目の試合時間が本当に長くて。
岸:18時50分に試合終了して、3時間24分!この試合も本当に熱戦だったよね。
山:本当に凄い試合(笑)
岸:同点に追いついた1アウト満塁の次のバッターが、この試合でホームラン打って今大会調子の良い3番バッターだったんだよね…
小:「8回日没コールド、試合終了となります」ってアナウンスされた時、どう思った?
岸:一回中断で下がった時は、このまま試合は続くと思ってたんだよね。
山:でも、キャプテンとマネージャーが先に裏に集められて説明されて…
岸:私たまたま試合前にアナウンスマニュアルを見てて、日没コールドの放送の文があったんだよね。日没?なにこれ?って調べたら、レアケースであり得るって書いてあって、そんなことないでしょって思ってたらそれが今日か〜って(笑)
小:日没コールドって初めて聞いたな…
岸:この年を踏まえて次の年からルール改正されたんだよね。ナイター照明はつけれないけど日没コールドはなくなったんじゃないかな。
小:実際、勝っても喜べなかったんじゃない?
山:日没コールドは何も言えなかった…日没コールドだから嬉しい顔はせずにちゃんと整列して帰るぞって監督に言われたから、試合終わってすぐバスに乗りました。
小:さくら(岸上)はどう思った?
岸:運営の方たちもこういう形で終わってしまったことにすごく申し訳なさそうで…。自分たちに気を遣っていただいているんだなっていうのをすごく感じたから、驚いたけど怒りとかには全くならなかったな。しかもその後札幌第一が優勝してくれたからね!!
山:立命館のために頑張ったからね😏
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、甲子園が中止になったこの代に、最後の夏こんなドラマがあったと思うと鳥肌が立ちました🥶
準々決勝で熱い戦いを繰り広げた2人は明治大学に入学し、今は仲間として、同じベンチで選手・記録員として戦っています。
小:お互いのこと認知したのはいつ頃?
山:入ってから!立命館の子じゃんって思った!
岸:入部してからだよね。そういえばあんな試合もあったねって話した気がする(笑)
写真:左から山田、岸上
この2名は、来月31日から2日間エスコンフィールドHOKKAIDOにて行われる東京六大学野球オールスターゲームに地元出身枠として出場いたします。
小:北海道の魅力を教えて!
山:ご飯が美味しい!
岸:空気が美味しい!
山:涼しい!“なまら”最高!
小:そんな素敵な地で行われるオールスターゲームへの意気込みをお願いします!
山:最後の代でこのような機会をいただけて嬉しいです!エスコンフィールドに去年行って、凄い球場だなと思いました。とても楽しみです!
岸:地元でオールスターゲームが開催されることをとても嬉しく思います!ぜひエスコンにお越しください!
岸上のアナウンスで「ピッチャー山田」と聴けるのが楽しみですね(^^)♪
オールスターゲームは普段の試合とは一味違っていてとても面白いので、みなさんも是非北海道へ足を運び、北海道コンビの応援をお願いします!!
ここで、第四弾は以上となります!
侍ジャパン、選手とマネージャーとしての対戦という2組のインタビューはいかがでしたでしょうか!
4回にわたってお送りした夏企画「実は対戦してました」ですが、自分自身ブログを読んでいて「ここは対戦したことがあったんだ…」と意外なペアばかりで楽しむことができました😊
みなさんも、このブログを思い出しながら、神宮球場でプレーする選手を応援していただけると、さらに楽しめるんじゃないかなと思いました!
甲子園出場校が続々と決まり、やっと夏が始まったなとワクワクしています!
次回は弊部の夏イベントを盛りだくさんでご紹介します!お楽しみに💫
それでは本日はこの辺りで失礼いたします。
実は対戦してました vol.3
みなさんこんばんは!🌙
2年マネージャーの酒井です。
本日は「実は対戦してました」vol.3をお届けします!今回も2組が登場します👍🏻
それでは、早速インタビューにまいりましょう▶️
まずご紹介するのは、2020年に新型コロナウイルスの感染拡大によって甲子園が中止となり、代替大会として8月7日に開催された夏季西東京大会 決勝で対戦した4年・飯森(佼成学園)、佐藤(佼成学園)×杉崎(東海大菅生)のインタビューです🎤
佼成学園 対 東海大菅生
佼成|001 001 001 0 |3
菅生|001 000 011 1×|4
酒井(以下、酒):印象に残っていることは何ですか?
佐藤(以下、佐):菅生の投手陣のピッチングと聖矢(福原/2年・東海大菅生)の肩がめっちゃ強いこと。あとは学年関係なく活躍してたイメージある!
杉崎(以下、杉):聖矢が9回裏の先頭打者で、内野安打を打ったんよ。1年生だしあんまり感情出さないようなタイプかなって思ったけど、ガッツポーズしててびっくりした。
飯森(以下、飯):コロナでうちの1年生は3回くらいしか練習してなかったのに、菅生は1年夏からスタメンで試合に出てるっていうのに驚いた。
話が上がった福原に、1点ビハインドで迎えた9回裏の場面について聞いてみると...
「みんな頑張ってるし、勝たなきゃなって思ってた。アウトだと思ってヘッドスライディングしたらセーフだったから思わずガッツポーズが出た!」
と話してくれました。この一打がチームを再び勢い付けたに違いありませんね😌
飯森:印象に残ってるのは、1点リードしてて、2アウト2ストライクのあと1つストライク取れば勝ちっていうところで、タイムリーヒットを打たれて同点になったこと。
杉:その後延長タイブレークで、自分が送りバント成功して、その後ツーベースヒット打って勝った!
酒:お互いのすごいと思う部分はどこですか?
佐:成はバッティングのレベルが違くて、飛ばす能力がすごい。あとはすごいマッチョなのにバッティングは超柔らかい。
杉:飯森は捉える力と足の速さ。
飯:成は飛距離とホームランを打つ能力かな。
写真:飯森
高校時代からリードオフマンとしてチームを牽引していた飯森。1回戦の國學院久我山戦では、10回裏にタイムリーヒットを放ち、見事試合を決めました!
酒:お互い対策などをしていましたか?
佐:対策っていうわけではないけど、こっちの打線はそんなに強くなかったから、なるべく最少失点に抑えて、ローゲームで勝ちたいなとは思ってた。
杉:この試合佐藤はあんまり活躍してなかったけど、大会を通してすごい活躍してたから結構警戒してた。
佐:そんなことない笑 でもこっちとしては警戒されてるか分かんないじゃん。
酒:振り返ってみるとどうですか?
佐:確かに対策はされてたかも。聖矢が自分のシニアの監督を知ってて、試合前監督に自分がどんな感じなのかを聞いたらしい。それで自分が苦手なコースにしか投げてこなかったのでノーヒットでした笑
写真:佐藤
西東京大会 準決勝、国士舘との一戦。同点で迎える9回に先頭打者の佐藤が決勝打となるホームランを放ち、東海大菅生との決勝戦へ駒を進めました!
酒:甲子園がなくなったことに対する思いを教えてください。
佐:ショッキング。めっちゃ泣いた。
飯:甲子園が無くなるって知った時は代替大会があることを知らなかったんよ。明治に行きたいってことは決めてたけど、高校で全然実績も残してないから、この成績で明治で野球はできないって感じてて。だからもう野球は辞めようって思ってた。
杉:実感が湧かなかった。
酒:お互いに、今だからこそ聞きたいことはありますか?
飯:佼成学園に負けるなんて一ミリも思ってなかった?
杉:そんなことはない笑 でも大会を通して、全然打ててなくて自分のことで精一杯で、焦ってたからあんまり試合に入れてなかった。
飯:なるほどね。
杉:佐藤は当時プロいけるんじゃないかって思ってた?
佐:声は掛けてもらってたけど全然そんなこと思ってないよ笑 成のほうが声掛かってたでしょ!
佐:藤田監督を神宮球場で胴上げしてください!藤田監督を甲子園に連れて行ってください!甲子園の景色を見させてあぜてください!
杉:夏大はとても暑いけど、熱中症にならないように気を付けてください!
東海大菅生は、この後東東京大会優勝の帝京高校と東京の頂点を賭けて戦いました。この試合でもサヨナラ勝ちし、見事優勝を果たしました🏆
続いてご紹介するのは、2023年8月6日、第105回全国高校野球大会 1回戦で対戦した1年・渡邉(浦和学院)×湯田(仙台育英)のインタビューです!
浦和学院 対 仙台育英
浦学|000 400 500|9
育英|405 015 04x|19
酒:どんな試合だった?
湯田(以下、湯):開会式の日で、しかも3試合目で体固まってたよね。
渡邉(以下、渡):試合前の待ち時間、育英と待つ場所が一緒だったんですよ。その時浦学は体動かすっていうより、暑かったし休もうって感じだったんですけど、育英はしっかり動いてたので、そこの差が大きかった気がします。
湯:対戦相手が隣の部屋にいるから、こっちとしてもしっかりやらないとなって思ってました。実際試合始まったら、想像してなかった乱打戦になって...。
渡:育英は投手力がすごいチームだったからロースコアの1、2点差くらいで試合が進むかなって思ってたんですけど、初回に4点得点されたので初回で試合が決まったかなって思いました。
湯:ぶっちゃけ初回でこっちのペースかなって思ってました。でも全然そんなことなくて、すごい打たれて、こっちもいっぱい打って...。相手の打線が強いことは分かってたけど、大量失点はしないだろうって思ってたので全てが予想外な試合でした。
両校合わせて37安打、28得点と壮絶な打撃戦となりました👀
酒:印象に残っていることは?
湯:浦学の強力打線。
渡:二者連続でホームラン打たれたこと。
酒:湯田もホームラン打ったよね。
湯:たまたま振ったら当たりました笑
酒:渡邉的にはどうだった?
渡:湯田の前の打者にもホームラン打たれてて。しかも2球連続でホームランだったのであっという間に終わりました。
酒:対策とかしてた?
湯:チームとしてはめちゃくちゃしてました。打線が強いので、一人一人の打球傾向見たりとか。
渡:春に1回練習試合をしてたので、その時の動画とか県予選の動画とかデータ見てました。あとは、育英は誰が出てきても球が早いピッチャーばかりだったので、甲子園来てからの練習で150キロのボールを受けて目を慣らしてました。
酒:マウンドに立ってる時はどんな気持ちだった?
渡:あまり相手と戦ってる感は無かったです。甲子園のベンチに入るのが初めてだったので、投げてる時もめっちゃ楽しくて、ここで野球ができて良かったなって思ってました。
写真:渡邉
背番号10を背負い、埼玉県大会ではチームを優勝へと導いた渡邉。この試合では2回からマウンドへ上がり、自身にとって初の甲子園の舞台を経験しました。
湯:先発だったので、試合を作ろうと思っていました。でも予想外のことがたくさん起こったので甲子園の試合の中でも記憶に残っている試合です。
写真:湯田
甲子園初戦、湯田は先発を任され力投を見せました。さらにホームランを放つなど投打でチームに貢献し、その役割を全うしました!
酒:お互いが対戦してる時どうだった?
湯:聡之介との打席は1回だけだったんですけど、初球で、しかもホームランだったのでめっちゃ覚えてます!
渡:バッティングに自信があったので、1発かましてやろうかなって思ってたんですけど、速いし、暗くてちょっと見づらかったので球がどこに来てるか分からなかったです笑
湯:照明の照らされてる範囲がピッチャーとバッターの途中までだったから一瞬球がおかしくなるんですよ。実はホームラン打った時も球がほぼ見えなかったです笑
酒:だいぶ暗かったんだね。
渡:4、5回から結構暗かったです。試合始まったのも遅くて、終わったのも21時前とかでした。
酒:投げてる時、やっぱり相手の応援って気になる?
渡:自分は応援が結構好きなので、気にならなかったです。仙台育英の応援歌は威圧感があって、逆に投げてる時気持ち良かったです。特に好きだったのがディープパープルです。
湯:それ尾形(現早稲田大学野球部)の曲だ。
酒:育英の応援歌って一人一人あるの?
湯:はい。自分で曲を選べる感じです。最初自分もディープパープルにしてたんですけど、被ったのでやめました笑 ピッチャーは全部同じ曲です。
酒:そうなんだ!
湯:浦学は全部オリジナルでずっとメドレーみたいな感じで流れてたので、めっちゃかっこいいなって思ってました。応援自体はそこまで気にならなかったです。
酒:お互いのすごいと思う部分は?
湯:色々な変化球投げれるのと、コントロールがすごい良い!
渡:球速がずば抜けてるのと、野球に対する知識がすごいあるなって思う。
酒:甲子園は2人にとってどんな場所?
湯:とにかく楽しい場所!
渡:お祭りです!
酒:高校球児に向けて、メッセージをお願い!
湯:高校野球は本当に一瞬なので、楽しんで頑張ってください!試合に出たら、あとは自分を信じて正々堂々と精一杯プレーしてください!
渡:現役の時は坊主はそんなに好きじゃなかったけど、終わってみたら坊主にして、みんなで野球してる時間も楽しかったなって思ってます!3年生にとってみんなで坊主にできるのは最後だし、高校野球でしか味わえないことがたくさんあるので、一瞬一瞬を大事にして欲しいです!
左から湯田、渡邉
実は対戦してました vol.2
みなさんこんばんは!
3年マネージャーの加藤です😺
本日は「実は対戦してました」vol.2ということで、2組のインタビューをお届けします!それではまいりましょう🚗³₃
まずは2021年3月29日、第93回選抜高校野球大会 準々決勝で対戦した3年・小島大河(東海大相模)、毛利(福岡大大濠)のインタビューです!
東海大相模 対 福岡大大濠
相模| 241 000 010 |8
大濠| 000 000 000 |0
加藤(以下、加):毛利は2回途中から登板したけど、どういう心境でマウンドに上がったの?
毛利(以下、毛):先発の後輩が打たれてて、自分も打たれると思ってマウンドに上がりました(笑)2回戦まででかなりの球数を投げてたから、すごく疲れてました。
加:小島と対戦したときに気をつけたことはある?
毛:投げるので精いっぱいだったからな(笑)
小島大河(以下、小):そのときは自分のことなんて意識してなかったでしょ(笑)
毛:「なんで背番号4がキャッチャーしとるん?」ってずっと思ってた(笑)ブルペンから小島がスリーベース打ったのを見たときはえぐいのいるって思ったよ。そのあと自分が投げて、センター前打ったよね?ナイスバッティングでした(笑)
一同:😂😂😂
加:小島が打席で毛利の球を見てどう思った?
小:めちゃくちゃいいボールを投げてたので、打てると思いませんでした。
毛:ははは!次の打席だっていい当たりしてたじゃん(笑)
小:たまたまです!
写真:毛利
福岡の強豪・福岡大大濠のエースとして背番号1を背負い、センバツ大会では3試合を投げ23奪三振を記録しました。
加:相模の攻撃に「アグレッシブベースボール」(当時の東海大相模のスローガン)を感じる場面はあった?
毛:相模のバッター、みんなカウントが2ボールとかになるとめちゃくちゃ吠えてくる(笑)どうしたらいいか分からなかった(笑)
小:自分はしません(笑)
毛:こじ(小島大河)はねー、静かに嫌な雰囲気というか、オーラがあったね。結果打たれました。
加:え!宮田(3年・横浜)も同じこと言ってた!
実は宮田も小島大河と対戦した選手の1人で、2020年の秋季神奈川大会で対戦しています。宮田に小島大河の印象を聞くと...
宮田:打つ雰囲気があって、嫌な選手だった!ベイスターズジュニアで一緒で、小学校の頃から知っていたので尚更でした。
毛利と同様の答えが!小島大河は対戦相手からすると警戒の対象になる選手であることが伺えます。センバツ準決勝で対戦した瀨(3年・天理)に小島大河の印象を聞くと、
瀨:最高でした!!大学で一緒になって、自分に対しての配球の意図について聞きました。
と話してくれました(笑)
写真:小島大河
今年は大学日本代表として日の丸を背負い、さらにはMVPを受賞した小島大河。バッティングには定評がありますが、その実力は並大抵のものではなく、甲子園の地でも雰囲気から相手を圧倒しました。
準々決勝に話を戻して...
加:この試合、雨で順延になったよね?
毛:雨じゃなかったら連投予定だったから、1日空いて、先発だと思ってたらなんと2番手(笑)
加:順延になったときはどこかで練習してるの?
毛:甲子園の室内練習場で練習したかな。気持ち的には楽になったけど、打たれまくったし休憩になってませんでした(笑)
加:最後に、高校球児に一言!
小:頑張れ!高校生!
毛:暑いと思いますが、水分補給をしっかりして、熱中症には気をつけて頑張ってください!
写真:左から毛利、小島大河
お次は2022年3月30日、第94回選抜高校野球大会 準決勝で対戦した2年・津田(近江)、八谷(浦和学院)のインタビューです!
浦和学院 対 近江
浦学| 000 200 000 00 |2
近江| 000 100 100 03x|5
加藤:その当時、試合前からお互いに知ってたの?
八谷(以下、八):知り合いではなかったですけど、津田のことは知ってました。自分は知ってたけど、津田は知らなかったよね(笑)
津田(以下、津):うーん、知らなかった。(笑)球場でもキャプテン同士しか話す機会ないし。
八:でしょ(笑)良いバッターだって有名だったし、こっちはもう「津田さんや!」てなってたよ。大したことなかったけどね(笑)
津:2本打ったわ2本!😡
加:11回まで延長になったとき、どういう心境だったの?
八:勝てると思ってました。チームは結構乗ってて、負ける気はしてなかったです。
津:近江って先制されることが多いんですけど、追う方が力を発揮できてやりやすいと思ってて。近江のモットーで「構えたら負けるから向かっていく」っていうのがあって、浦和学院との試合はいい意味で開き直ってたというか...。終盤までもつれる感じの戦況だったので「ここまで来たら勝てるな」って思ってました。
八:あ、その考えされてたなら負けてた。(笑)自分としては1人1人が勢いに乗ってて、優勝できるんじゃないかと思ってた。くじ運も良くていいところまでいけるかなって思ってたけど、最後3ラン一発で「え、終わり?」みたいな。サヨナラ負けした実感が湧かなかったです。
加:なるほど、繋がれて点が入って...じゃなかったもんね。ホームランが出たとき、近江のベンチはどんな雰囲気だった?
津:自分は泣きました。近江は京都国際の代行出場で、浦和との試合に勝ったら決勝なんて、まさかまさかじゃないですか。もちろん日本一を目指して練習してましたけど、センバツに出れないことが決まった日から夏に向けてしか頑張れなかったのに、サヨナラで勝ったときにその実感が湧いて。最後打ったのも自分の相方みたいというか、一緒に頑張ってきたやつだったので...泣いちゃいました。
加:やっぱり、甲子園の雰囲気ってある?
八:ありますよ。応援に飲まれましたね。近江の応援やばいです(笑)打席に立った瞬間音楽が始まるんですけど、まずそれに鳥肌立って(笑)
加:そんなに!
八:まじで!びっくりしますよ!甲子園楽しみたいっていうのもあったので、試合中も周り見渡して見たり応援も聞いたりしてました。初めて有観客の甲子園だったので、「これが甲子園か」って思いましたね。
写真:八谷
1年生の頃から練習の際にはリーダーを務め、その人望とリーダーシップから満場一致で主将を託されたという八谷。日本一を獲るべく臨んだ今大会でしたが、這い上がってきた近江を前にその夢を阻まれてしまいます。
加:チーム作りで心がけてたことはある?
八:メンバーだけじゃなくてチーム全体で勝ちたくて、全員が不満なくやれるチームを作りたいと思ってました。
津:話したらほんとに長いですけど、声を大にして言いたいのは、副キャプテンをやってたわけじゃないんです。監督に練習のキャプテンは津田って言われてて、練習中は自分がまとめたりして。表には出なくていいから、勝つためにやってました。センバツの決勝で大阪桐蔭に負けたことで最後の一勝が遠く感じてから意識が変わって、最後の夏まではこれからの野球人生で超えることがないくらい真剣に野球に取り組みました。
加:決勝の前はチームの雰囲気としてはどうだった?
津:いやー、センバツに選抜されてなかったのにここまで来ちゃった、みたいな(笑)センバツ1試合目の3日前まで冬練してたんです。実戦形式で練習できてないし切羽詰まってて、ボロボロでした。「出るからには優勝」とは言ってました。
津田はこの試合2安打1得点で勝利に貢献!1番バッターとして役目を全うしました。近江は浦和学院との激戦を制し、大阪桐蔭との決勝へと駒を進めました。
加:センバツ期間中の裏話はある?
津:話せないのしかないです!(笑)
加:じゃあ、ルーティーンとかでもいいよ!
津:ルーティーンを作らないのがルーティーンかもしれないです。悪かった日、悪かった理由を作りたくないので。スリッパとかも自分の今後に響くと思って揃えます(笑)
八:ゴミとかも、通り過ぎたとして戻ってでも拾いに行くよね(笑)自分、ルーティーンは無いんですけど「線」をなんでも右足から跨ぎます(笑)打席に入るときも、守備につくときも、全部右。寮内のささいな線とかも全部、タイミング合わなくても右に調整して通ります(笑)
加:何か効果はあった?(笑)
八:ないですないです(笑)自分的にその方がいいっていうだけで(笑)
津:メリットあったら逆に知りたいわ(笑)
加:甲子園を通じて感じたことはある?
津:自分は秋の滋賀県大会の一試合目から全部の壁の高さを足した高さよりも、センバツの決勝の壁が高かったなって感じました。
八:応援も含めて、夢の場所で野球の楽しさが違いました!一瞬で試合が終わります。2年生の春に初めて甲子園に出たんですけど、自分たちの代で噛みしめられたっていうか。
津:ほんとに楽しいよね。
八:1試合目の日が結構あって、誰もいない甲子園に入った時の感動がすごかったです。ワクワクしました!
加:最後に、高校球児たちへ一言お願いします!
津:熱中症に気をつけてください!
八:最後まで諦めずに頑張ってください!
写真:左から津田、八谷
どちらのペアも数年前の心境や状況を思い出すことに苦しみながらも(笑)、当時を熱く語ってくれました!この機会にしか聞けない話が書ききれないほどたくさんあり、私自身も選手の考えに感銘を受ける場面が多くありました。今年も夏の甲子園の開幕が近づいてきましたが、選手それぞれの思いを知って試合を見る目が変わってきそうですね😢
次回もお楽しみに!
本日はこの辺りで失礼します。