有機栽培と自然栽培について | 明治大学公認サークル 「農学の士」 活動記録

有機栽培と自然栽培について

こんばんは。


4月の活動も早いこと2回終了しました。

なんと、10日には1年生が3人、17日には7人も見学に来てくれました!

なんとも嬉しいことです。


10日に有機栽培について、17日には自然栽培についての勉強会をしました。

そして、、、有機栽培の会の時には自然栽培派と有機栽培・慣行栽培派にわかれて軽いディベートも。


そんなわけで、簡潔に2回の活動を振り返ってみたいと思います。



まずは有機栽培。

有機野菜とは化学肥料・化学農薬を使わずに栽培された作物です。

環境にもやさしい栽培方法と言われています・・・が、


みなさん・・・

「有機栽培=無農薬栽培」

と誤解されていませんか??


実は、有機農産物の認定基準である有機JAS規格では指定の農薬を定めています。

これらは、使用しても人体に影響がほとんどないものがほとんどですが中には魚に対して強毒性のものや動物実験において発がん性や催新生物性が確認されているものもあります。。。

そして、許可されている農薬に関しては「何度」農薬を使用しようと表示義務がありません。


そして、問題なのが「有機肥料」。

有機肥料には動物性のもの(家畜糞尿等)と植物性のもの(枯葉等)がありますが、動物性のものは特に注意が必要です。

その理由は、十分に肥料が発酵されずに田畑に施与されてしまうと有害な硝酸態窒素を多く含み土壌汚染及び地下水汚染等を招いてしまうからです。また、作物中の硝酸態窒素に関しても人体に関して有害であるといわれています。


残念ながら今の法律では売られている有機農産物に使われている肥料に関しての情報や、作物中の硝酸態窒素量の表示義務はありません。



このような有機栽培に関する情報は消費者にあまり知られていないことがたくさんあるのが現状です。

かならずしも、有機栽培=安全ではありません。


ではでは、自然栽培とは・・・

主には無農薬、不施肥での栽培のことであり、これらの条件+不耕起を提唱している栽培方法もあります。


自然栽培のメリットは、

「体にやさしい」、「安心」、「環境にやさしい」等があります。


逆にデメリットは、

「土が自然栽培に対応するものになるまで非常に長い時間がかかる」、「単位収量が劣る」、「高い」等

があります。


こんな自然栽培を一躍話題にしたのが、リンゴの自然栽培に成功した木村秋則さんです。

木村さんは、農薬を使わなければ減収率90%超(ほぼ100%)というリンゴの自然栽培に成功しました。


でもやはり、、、

自然栽培が全国的に普及したところで農業の最大の役割である「食料生産」を不自由なく行えるのか??



そこで、「自然栽培派」と「有機・慣行栽培派」にわかれてディベートをやってみました。


結果は自然派6人、有機慣行派7人・・・・。僅差で有機・慣行栽培派の勝ちです。

大切なことはバランス!!



ってわけで、来週は施設栽培に関する勉強会をします。

24日(火)中央校舎0303教室で行います。



1年生が多く見学に来てくれていますが、、、

勉強会ってかちっとしててカタイ感じがどうしても否めないですよね。


でも、


「何かを学んでほしい


というよりかは


「何かを感じ、興味をもってほしい」


というところに重点をおいて活動しています。


勉強会が何かの「きっかけ」のひとつになってくれればなと期待しています。



今後の活動ですが、

決定事項としては4月29日に

新歓イベント(企画変更予定)


6月24日に

サークル部員の実家に農業体験という名のさくらんぼ狩りに行く予定です!