マンゴーの価格差について
「名品ショップ 」店長の佐島です。
国内生産の96%を占めるアップルマンゴーについて比較しますと輸入先のメキシコやフィリピン産は1個500円前後で国内の54%を産出する沖縄産は同じくらい小さいので1個1500円前後します。
この3倍の価格差について説明します。
1)マンゴーは、受粉時期に腐敗臭を放ちます。海外
の産地では青空下での栽培なので、ハエがこの臭
いに誘われて、花から花へと飛び受粉が行われま
す。
このハエの中に『ミバエ』というのがおり、これ
が大害虫なのです。日本では、この害虫が入って
こないように、完全殺虫処理技術を持った国でそ
の設備を持った所しか日本への輸出の認可を出し
ていません。
つまり徹底した殺虫剤による処理が行われたマン
ゴーが輸入されるのです。
これは価格差とは関係ないですが、認識してくだ
さい。
ところで日本ではどうかです。
虫や鳥除けにハウス栽培でこの費用は大きいで
す。
そしてハエの代わりにミツバチをハウス内に飼っ
ていて、受粉をしてもらいます。
花のない時期は、砂糖水を与えて養うそうです。
2)種から実を結ぶまでに6年かかります。
そんなに待てないので海外から苗木を輸入し、そ
れをそのまま育てても小さい実にしか成らないの
で、大きい実をつける木の枝を切って苗木に挿し
木するのです。
すると3年で実をつけます。毎年実をつけ、手入れ
をすれば20年は実をつけるのですが、味が落ちて
くるので10年で新しい木に代えるそうです。
それだけ味にこだわっているのです。
3)ハウス栽培ですが風通しを良くするために細かい
網目の素材を使っていますが、屋根は雨が多くあ
たらないように、ビニールを畳んで置き、晴れて
るときは網目にし、雨が降るとビニールをかぶせ
ます。
そして水はスプリンクラーで定期的に与えます。
この作業は大変でした。海外では自然任せですよ
ね。
4)完熟ぎりぎりまで切らずにおくため、袋をかぶせ
ます。
かぶせると虫も来ないし、完熟して落ちても袋の
中にあり、袋は枝に結んでいますので落ちませ
ん。
マンゴーの美味しさは独特の風味に加え、その甘
さとすっぱさのバランスにあります。
早く取りすぎるとすっぱさが強く、熟しすぎると
甘くなりすぎます。
以上から、大きさ、ジューシーさ、程よい甘酸っぱさ、更に安心度の点で、手間隙のかかった国内産の3倍価格は納得していただけるのではないでしょうか。
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