アドラー心理学に基づいた本『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』には、こうあります。

われわれ人間は「優越性の追求」という普遍的な欲求を持っています。
(中略)
平たくいうと「向上したいと願うこと」や「理想の状態を追及すること」を指す言葉ですね。



なぜここで「他人より」という重要なファクターがこの本では欠けているのだろう?

(あまりにも当たり前だから?)

だって他人がいなければ、優越性を追求できません。

他人がいてこその優越性です。

比べることを抜きにして優越性は論じることができません。

私達は、他人と比べるから向上したいと思い、他人と比べるから理想の状態を追及すると思われます。

この世界に自分たった一人なら、向上も、理想追及も、無意味だし、そもそもそういう意志は生まれてこないでしょう。

過去の自分と比べて、という考えもあるだろうけど、それもあくまで他人が存在するから意味を成します。

たった一人の世界で過去の自分といまの自分を比べても何の意味もありません。

以上、岸見 一郎 さん (著), 古賀 史健 さん (著)『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を参考にさせていただきました。