アドラー心理学に基づいた本『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』には、こうあります。

「そして、この段階の(仕事の)対人関係でつまづいてしまったのが、ニートや引きこもりと呼ばれる人たちです。」

個として自立しながら人々や社会と調和しながら生きる為には、アドラーの言う「人生のタスク」に向き合うことが大切。

「人生のタスク」とは「仕事のタスク」「交友のタスク」「愛のタスク」

このうちの「仕事のタスク」は人間関係の距離と深さという観点から考えると、もっともハードルは低い。

なぜなら仕事の対人関係には、成果というハッキリとした共通目標が存在するので、少しくらい気が合わなくても協力できる。

さらには、就業時間が終わったり転職すれば、他人の関係に戻れるとのこと。

この段階の対人関係でつまづいてしまったのが、ニートや引きこもりだそうです。

つまり彼らは労働を拒否しているのではなく、「仕事にまつわる対人関係」を避けたいのだとのこと。

仕事そのものが嫌なのではなく、仕事を通して他者から批判され、無能力呼ばわりされ、かけがえのない「わたし」の尊厳を傷つけられるのが嫌なのですと。

……ということで、自分を観察してみても、このアドラー心理学の主張は腑に落ちます。

仕事が嫌なんじゃなくて、人間関係が嫌なんだ!ってことですね。

仕事そのものが嫌なんじゃなくて、仕事にまつわる様々な人間関係を考えると、怖れや不安から働く気が失せてしまう……。

皆さんの社会におけるすべての行動、すべての人間関係、仕事や遊び、思考や観念などは単なるひとつの見方です。皆さんの科学さえも、ひとつの見方に過ぎません。 : バシャールと宇宙連合

「ワクワク」と「怖れ」は、同じものです。一方は肯定的な立場から、もう一方は否定的な立場から見たものです。ひかれるエネルギーを信頼するとき「ワクワク」になります。ひかれるエネルギーを疑うとき、それは「怖れ」になります。:バシャールの学校

以上、岸見 一郎 さん (著), 古賀 史健 さん (著)『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を参考にさせていただきました。