アドラー心理学に基づいた本『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』には、こうあります。

人は無力な存在としてこの世に生を受け、その無力な状態から脱したいと願う普遍的欲求を持つ。
アドラーはこれを「優越性の追求」と呼んだ。

これは簡単に言うと、「向上したいと願うこと」「理想の状態を追及すること」と考えて良い。

確かに私たちは無力な状態で生まれてきますね。
他の誰かがいなければほぼ確実に死んでしまう状態で生まれてきます。

そして「優越性の追求」を普遍的欲求として持つ。

アドラーは、無力な状態から脱したい、もっと向上したいという欲求だとしたようですが、ただ単に文字通り、他より優れたい欲求でも良い気がします。

他より優れなければ死があるのみです。

と考えると物理的現実で生きる以上は、他と比較することが必須だということですね。

常に他との比較です。
基本的には、他と比較して優れなければ死んでしまう。

受精する時がすでにそうです。

別の言葉で言えば弱肉強食です。

それにプラスして、私たちは私たちの先祖が他より優れていたからいまここに存在している。

先祖が他より劣っていて命を全うすることができなければここに存在していない。

そういう意味では今現在地球に生きている人々はすべて勝ち組です。

時間の流れの中で、そして受精時の弱肉強食の中で、負けていればここに存在していない。

しかしこの事実も、もっと上の次元に行けば、すべては一つなのですから、比べることはナンセンスです。ひとつしか存在しないので比べることはできません。

永遠の大いなるすべてがただ存在しているだけです。

(存在の)性質のひとつは「永遠に創り出していく」ということです。始めもなければ、終わりもありません。常に「今」「ここ」で、永遠に続くだけです。どこの場所も、他の場所より目立つ必要がないことを理解してください。 : バシャールの学校

以上、岸見 一郎 さん (著), 古賀 史健 さん (著)『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を参考にさせていただきました。