アドラー心理学に基づいた本『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』には、こうあります。

「トラウマの議論に代表されるフロイト的な原因論とは、かたちを変えた決定論であり、ニヒリズムの入り口なのです。」

ここまでをまとめてみると

過去にどんな出来事があったとしても、そこにどのような意味を与えるかによって、現在のあり方が決まる。

問題は、何があったかではなくどう解釈したか。

もし原因論に立脚して過去がすべてを決定すると考えてしまうと、われわれは人生に対して何も有効な手立てを行なえないということになってしまう。

その結果、人生に絶望し、人生をあきらめるニヒリズムやペシミズムに行き着くことになるだろう。

……ということで

この原因論というのは、前にも述べましたが、私の場合、何の疑いもなくそうだと思っていましたね。

だから時々絶望していました。

原因論で考えると論理的に絶望します。
確かにそうです。

でも、原因論に立脚する有名な自己啓発本もありますよね。

「原因」と「結果」の法則』という本です。

ジェームズ・アレンの本です。もろに原因と結果です。(^-^;

ジェームズ・アレンの場合は、すべてには原因があって、この今の現実はそれらの原因と結果の積み重ねであるみたいに言っていますね。

だからこそいま、良い原因を創ろう!みたいな考えです。

いま良い原因を創っておけば、将来的には良い結果を生むだろう的な。

アドラーとジェームズ・アレンは真逆のようにも見えます。

バシャールにはこんな言葉があります。

逆説に向かい合ったときは、本質に近づいているというしるしです。なぜならば、中心にいるときにのみ、それらの矛盾に見えるもの、相反して見えるものが、再び、ひとつのものとして調和できるからです。 : バシャールの学校

ジェームズ・アレンの原因と結果の法則では、この原因は必ずこういう結果を招くからこそ、現在においては前とは違う原因を創りましょう。そうすれば必ずやその原因は前と違う結果を結ぶと。

アドラー心理学では過去の原因は取り敢えず思考の外側に置いておいて、現在の否定的な結果について、その見方や意味づけを変えることによって、未来において肯定的な結果を得ることを考えます。

これら一見相反しているように見える両説の本質は何なんでしょう?

結局、今何をするかなんでしょうね。今ただ悩むではなくて。

【重要】「毎瞬毎瞬、一番ワクワクすることをする」というのは、その瞬間に自分が何にワクワクするかを感じて、その瞬間に実行可能な一番ワクワクすることを、誠実に、完全に行なう、ということです。 by バシャール


以上、岸見 一郎 さん (著), 古賀 史健 さん (著)『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』を参考にさせていただきました。