アルボムッレ・スマナサーラ さんの『怒らないこと2―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書)』という本より生命とはなにか、そして「苦」についてまとめてみたいと思います。

生命と非生命の違いは「感覚があるかないか」

感じるならばそれは生命

感覚がある主体には修復機能も備わっている

食べたり呼吸をしたり運動したりして、常に壊れかけている肉体という物体を修復している

一方、物質には感覚がなく自然法則にしたがって変化していくだけ

ところが感覚というのは「苦」なのです

呼吸を止めれば苦痛に襲われ、じっと椅子に座ることさえ苦痛です

立っていても苦痛、座っていても苦痛、走り続けるのも苦痛、寝過ぎても苦痛、食べ過ぎても苦痛

感覚は「苦」なのです

同書には以下のようにあります。

「生きることは『感覚があること』、そしてその感覚は「苦」なのです。そして、この「苦」が消える瞬間はありません。ただ変化するだけです。」

……と

例えば、長く立っているのも長く座っているのも共に苦痛です。

立った状態から座れば楽になったと思うが、長く座っていればそれは苦痛に変わり、立てばまた楽になる。しかしまた長く立てば立っているの苦痛になる。

このように苦痛が変化しているだけ。
新しい「苦」に乗り換えただけ。

このように私たちはつねに苦痛の中にいるのだが、苦痛がある程度の大きさにならないと気がつかないだけの話。

つまり感覚は「苦」であり、生きることは「苦」、「苦」が変化していくだけ。