アルボムッレ・スマナサーラ さんの『怒らないこと2―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書)』という本に

「生命は生まれつき怒っている、生きている限り、人間は怒っている」

という記述があります。

無常こそが怒りの原因だと言います。

無常の定義は「ものごとは瞬間、瞬間で変化し、生滅していく」です。

すべては変わり続けている。

そしてこの「変わり続けている」ことが怒りを生む原因とのこと。

さて、この無常についてバシャールはどのように言っているか……

創造の中で真に不変なことは「変化すること」。存在の真に安定した基盤は、この常に変化することの上に成り立っています。変化するがゆえに、とどこおりが起きません。そして不朽のものとなります。 by バシャール

バシャールは変化は安定であると言っています。

変化を仏教はネガティブに捉え、「無常」と表現し、変化は安定であるとポジティブに意味づけするのはバシャールです。

さて

怒りの逆、「良い気分」はどんなとき起こるのか?
良い知らせ、欲しいものが手に入ったなど、なにかの条件によって気分は良くなる。

しかし、良い気分の原因となった条件はすぐ変わる、つまり「無常」です。

「希望」も怒りとは逆と考えられる。「希望」があると「良い気分」です。
しかし、起こるものごとを私たちは管理することはできません。なぜならすべては「無常」だからです。
かくして希望は打ち砕かれることとなる。

「環境が自分の計画・希望と違う場合は、その環境に対して抵抗する気持ち、拒絶反応が起こるのです。その拒絶反応が『怒り』ということになります。」

……だそうで

すべては「無常」なので、当然世界は自分の思いどおりにはならない、そのずれが環境に対する抵抗する気持ちであり、拒絶反応、すなわり「怒り」ということでしょうか。

仏教的な「無常」という観点から私たちの人生を眺めると、人は生まれた瞬間から、日々老いていく一方であり、人生は死へと向かって行く一方通行ということになる。

このことは事実である。
そしてこの事実に焦点を合わせた時の気分は決して「良い気分」ではあり得ない。
つまり、「怒り」が生まれる。

「ものごとは瞬間、瞬間で変化し、生滅していく」という事実を目の当たりにした時に抱く感情は「良い気分」の反対である「怒り」ということになる。

……だから、生命は生まれつき怒っている?