私、東北は秋田県の出身でして、上京して10年以上すぎました。
吉野家もドンキホーテもないイナカで生まれ育ったんで、
東京の生活は全然違うんだろうな、と予想していましたし、
実際に戸惑ったりしながらもほぼ順応したと思います。
ただ、友達と話していたり、テレビや雑誌で騒がれたりして、
自分の県でも日本全国で行っていると思っていたものが
自分の県だけの特殊な行動だったとわかり
「え?俺の県だけ!?」
といまさらながら驚くことが増えています。
例えば「ババヘラ」
初夏から秋にかけての行楽シーズン、
秋田では車で、海岸線や大きなバイパスを走ると
何キロかおきに道端に大きなビーチパラソルがあり、
その下には頭巾をかぶったおばあちゃんが座っています。
そしておばあちゃんの横には銀色の大きな缶。
車を止めておばあちゃんのもとへ。
「こんにぢわあ、いぐづにしますが?」
「じゃあ、ふだづ。」
「はい、ふだづねえ。」
おばあちゃんは大きな缶のふたをパカっと開けます。
すると中には薄いピンクとイエローのアイスが。
おばあちゃんは専用の金属のへらで
シャッシャとアイスを削るように救い、コーンにのせます。
「はい、ふだづねえ。
ありがとうございますう。」
そう、ババヘラとはアイスなのです。
ババ(おばあちゃん)がヘラですくうからババヘラ
わがふるさとながら、命名のセンスがないなあ。
しかしいかめしい名前とは違い、味は誰からも好かれる、
どこか懐かしい味。
ミルクや果肉など、高級な食材をまったく用いず、
添加物、着色剤だらけの人工的な風味なのですが、
控えめな甘さと舌に残るシャリシャリ感で
食べ始めると、止まりません。
私も帰省してドライブに行くと
一日に3つ、4つ食べてしまうこともザラです。
去年、ナムコミュージアムの世界のアイスフェアで
紹介されてから認知されるようになり、
東京や大阪のアイス、名産物関係のイベントに
出店することも増えているようですし、
通販
もあります。
興味を持った方は、ローカルな味を是非、
お楽しみください。
秋田のババの笑顔を思い浮かべながら…