ある番組で村上龍さんと対談した
利根川進さん(ノーベル賞受賞者)が、
「日本的な秀才は、問いと答えを
結びつけることには優れているが、
本当に難しくて重要なことは問いを考えることだ。」
という主旨のことをおっしゃったそうです。
なるほどねえ、確かにそうかも。
答えがあることがはっきりしている問題を解くことより、
今まで誰も思いつかなかった問題を
提示するほうがリスクがあります。
解決できるかどうかわからないのですから。
しかし、文化や科学が進歩していくにつれ、
今までは発生しなかった問題が起きたり、
全く違う発想が必要になってくるときがあります。
そんなとき、自分自身の頭で問題を見つけ、
自分自身の頭で解決策を見つけることが必要になります。
日本人は人と違う独創的な考え方や行動をする人間を
排除したり押さえつけたりする傾向があります。
でも、そんな風変わりな人たちの中から、
行き詰まった状況を打破できる人が
頭角を現してくるかもしれません。
知のチャレンジャーが伸び伸びと育つ国にするためにも、
まずは頭を柔らかくして自分自身の頭で
考えることから始めますか!