ミキティ。
魅惑のニックネームです。
元ミキティこと楽天の三木谷さんはモーニング娘。の藤本美樹さんから
ミキティの愛称を奪い取ったものの、彗星のごとく氷上に現れた
フィギュア界のアイドル安藤美姫さんにミキティの座を奪い取られ、
現在は本名の三木谷浩史として社長業を中心に活躍されているのは
皆さん御存知の通りです。
この、三木谷さん、ライブドアのプロ野球新規参入の際に後から出てきて、
髭を剃り、ネクタイをして経済界の重鎮の歴々からの推薦状を取り付けて現れた、
そのそつの無さががかえってあだとなり、
「後出しじゃんけんだ!」「腹黒そう!」「旧勢力の手先!」
「就職面接で実際会った学生が意外と背が小さくて顔でかいって言ってたぞ!」
「奥様が弟さんと立ち上げた高級イタリア料理店チェーンはおいしいとの評判で
好調のようですね!」
などと罵詈雑言がとび、悪役のイメージが強くなってしまいました。
しかし、彼もインターネットが海のものか山のものかわからない状態に
誰も利益が出るとは思っていなかったショッピングモールを立ち上げ、
成功させた人物であり、今後の日本の経済界をになうキーマンであることは
疑いの余地はありません。
お金とアイディアのと交渉力があればすべて上手く行く。
自分たちは合理的である。と考えていた堀江社長より、
お金が必要なときはお金で、人材が必要な時は人材で、
政治的周旋が必要なときは接待で、という相手に会わせた対応ができる
三木谷社長の方が合理的だっただけなのですが、
それだけ堀江社長本人と旧勢力対新勢力という構図のインパクトが
強かったのでしょう。
ただ、地元仙台市民が意外にも切り替わりが早く、
折角地元に野球チームができるのだからみんなで応援しよう、
という雰囲気になったのは良かったと思います。
(堀江社長の引き際も立派でした。
これで変なアイドルグループを出してなければねえ…)
その後はシーズンが近づくほど、テレビ、新聞で「楽天」の名が報道される
頻度が高くなり、企業名を冠するプロ野球チームを持つことによる
宣伝効果の高さを改めて知らしめるとともに、
本業もその影響で好調のようです。
そしてついにシーズン開幕。
50年ぶりの新規参入チーム楽天がロッテをやぶり、歴史的勝利を収めました。
続く開幕2試合目0対26の大敗!
自信を失い、意気消沈する選手達を励ます為に三木谷イズムが発揮されます。
選手達に詩が書かれたカードを送ったのです。
この詩はウォルター.D.ウィントル氏の作で片面には英語、
もう片面には日本語で
もし負けると考えたら、負けるだろう
もし挑戦しないと考えたら、できないだろう
もし勝ちたかったら、しかし、勝てると考えるな
求めなければ勝利は絶対につかめない
もし負けるかもしれないと考えたら、負ける
この世の中では
成功は人の意志から始まる
すべては心の持ち方次第である
一回のプレーも行わずに
たくさんの試合が敗れ去った
仕事が始まる前に
たくさんの臆病者が失敗した
大きく考えれば、行動も大きくなる
小さく考えれば、それを超えられない
出来るし、やると考えろ
すべては心の持ち方次第である
もし凌げると考えれば、そうなる
目標を高く持て
栄光を得る前に
自信を持て
人生での戦いは、
すべて最強最速の人が勝つのではない
しかし、遅かれ早かれ
出来ると信じている者は勝利を握る
と書かれていたそうです。
これを受け取った選手、コーチ陣はそれぞれ
「感動した。」「気持ちを切り替えて頑張りたい。」
「ここまでしてもらって有難い。」
と語り、次の試合に闘志を燃やしたそうです。
結果は連敗となってしまいましたが、この行為は長いシーズンを戦い抜く上で、
非常に重要なものだったと思います。
選手からしてみれば今まで、オーナーというのは現場どころか野球も知らず、
選手一人一人に語りかけるなど、とても考えられるものでは有りませんでした。
それが新オーナーは自分たちの心境を察して詩を通して鼓舞してくれた。
プロ野球チームのオーナーは多かれ少なかれ「たかが選手が。」
と心の中で思っているのでしょう。
しかし三木谷オーナーは野球チームは会社がかかえる重要なプロジェクトであり、
それを成功に導くにはメンバー(=選手)のモチベーションを上げなければと考え、
行動したのです。
これはプロ野球の歴史に残る事件と言って良いのではないでしょうか?
思えば30代のベテラン選手が多い楽天にとって51歳の田尾監督よりも
40歳の三木谷オーナーの方が年齢が近いのです。
オーナー企業のジュニアがお飾りでオーナーをする場合を除いて、
これだけ若いオーナーは初めてではないでしょうか?
当面は苦しい状況が続くと思いますが、若くてエネルギーに溢れるオーナーと
野球の夢を捨てきれなかった選手達でプロ野球を変えてもらいたいものです。
最後に、プロ野球あんまり詳しくないのに、
知ったかぶって長い文章書いちゃってゴメンナサイ。