「ヤンキー母校に帰る」で有名な義家弘介さんが、
その母校である北星学園余市高等学校を退職することになりました。

講演や執筆など本来の教師として以外の活動の機会が多くなり、
生徒の親御さんから批判され退職せざるをえない状況になったそうです。

目の前の生徒に狭く深く係わることも大事ですし、
現在の教育に疑問を持っている親御さんや教育関係者のために
講演や執筆で広く浅くても情報を発信していくことも
教育の未来のために大事なことで順番はつけにくいことです。

御本人もまだ退職後どうするか決めていないらしいです。
ただ、本人のブログ(http://blog.goo.ne.jp/yankee-yoshiie-kokoro/)では

「今はただ,目の前の生徒たちと向き合うことだけに集中していたい。
それが私の一番したかったことだし,今も一番したいことです。」

そして
「教育とは,本気の思いで,本気になって子どもたちと向き合えば,
必ず『正』の結果が出る。
どんなに頑張っても,確実に結果が出るとは限らない他の仕事と比べて,
教師とはすばらしい仕事だと思います。
確かに苦しいことの方が多い。確かに憤ることばかりだ。
でも,思いを持って向き合った先で必ず彼らは成長してくれる。
それがあるから,また頑張れる。」

とのべられています。

私は義家氏は必ず教育の現場に戻ってくると思います。

なぜなら困難を乗り越えて他人と深いコミュニケーションを築く
ということはとても大きな達成感と充足感を与えてくれるもので、
それを一度味わったしまった人間は
また味わいたくなる麻薬のようなものだからです。

もし、義家氏を受け入れる学校がないとしたら、
それは日本の教育が末期症状に陥っていることの証明になるでしょう。

義家さん、そして無名ながら熱い心を持った教育者の方々が
理想を追求できるよう、願っています。