以前、大河ドラマの新撰組がスタートする際、某掲示板で「あんな時代を読み間違えた敗者がなぜこんなにもてはやされるのかわからない。」といった内容の書き込みがありました。それには多くの反論が寄せられていましたが、その多くが新撰組を悲劇のヒーローとして「あなたにはこのロマンがわからないのか。」的なものが多かったのですが、私にはそれにも違和感を憶えました。
 私の持論として新撰組はある面では成功したプロジェクトチームであるというのが私の持論です。新撰組は表向きとしては徳川幕府が朝廷を助けて(尊皇)夷敵を倒す(攘夷)をするために、地方の大名が直接朝廷と結んで攘夷を果たすべきだという考えをもつ過激派の京都での活動を抑えるというものでした。
 しかし新撰組に加入した隊士の(そしてその当時の一般的な若者の)個人的欲求は
1. 士分になりたい。
2. 食い扶持を稼ぎたい。
3. 歴史に名を残したい。そして男として歴史上の人物のようにかっこよく死にたい。
というものだったのではないでしょうか?
1は会津藩あずかりとなることで果たしました。幕府を大手企業とすれば中小企業が突然その企業の孫会社として資本を注入されるようなものですね。身分制度がまだ厳しかった当時としては快挙でした。
2は会津藩か定期的なお小遣いをもらい(土方の実家からも援助を受けてたけど)食うには困らなくなった上に、お揃いのカッコいいユニフォームまで作っちゃいました。
3について、皆さん御存知の通りです。倒幕側で土方や沖田と知名度、人気で張りり合えるのはるのは、坂本龍馬、高杉晋作、西郷隆盛、くらいではないでしょうか?前の二人は明治政府の樹立前に死んでますし、西郷も最後には政府に反する乱を起こして死んでます。生き残って革命の果実を味わった山縣有朋、井上馨、大久保利通らの人気のまあ、ないことないこと。(山縣と井上は自らの行いの悪さもありますが)大久保利通など志半ばで悲運の死を遂げたのにあまり同情してもらえてませんし。
 そう考えると新撰組はプロジェクトの目的を果たしたとはいえないものの、新撰組というプロジェクトに参画したメンバーは勝ち組だっと思うのですが、いかがでしょうか?