力尽きてしまう前に考えてください。 | 名古屋市西区の高校生&中学生向け進学個別指導塾 『名学館庄内通校』

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長時間学習からの脱却


うちの教室は割と昔から「長時間学習」を行ってきました。
すごい時には午前9時に教室に入って、昼夜の各1時間の休憩を挟み夜の10時過ぎまで勉強していたりして。

今思うと、無茶しよったなぁと。

もちろん「極たまに」であればいいでしょう。
今日一日は頑張ります!みたいなのは。

でも連日そんなことしていたら疲弊しますよね。
実際、疲弊させていたような気もしなくもないです。

今年は無茶はさせないつもり。

やりたいと言われてもブレーキをかけるかもしれません。

 

詰め込むから長時間になる


受験に向けて連日連夜、塾に住み込むかのように入り浸る。


それはそれで塾の「活気」になります。

でも所詮得るものは「活気」だけかもしれず、生徒個人にとってオーバーワークとなる可能性は否定できません。
2時間で得られることを10時間に引き延ばしてるだけかもしれない。


先日、とある保護者の方との雑談でこんな話を伺いました。

「受験期やテスト週間に、朝早く集合して夜中まで拘束するような塾はダメだと思うんです。だって普段コツコツやっていればそこまでしなくていいはずですよね。」

ホントその通りなんですわ。

「うちの子どもには受験期に詰め込むんじゃなくて、もっと早い時期から大学受験を目指してコツコツ勉強を進めていかせたい。」

で、名学館を検討している・・・と。

中学生から大学受験を意識させる長期計画という趣旨に賛同くださったようです。


いや・・・そんなうちも去年、一昨年くらいまでは「長時間学習」でしたよ。いまでもタイムカードで「今月何時間利用!」みたいなランキング出してますし。

考えてみたら、それは全部「直前の詰め込み」によってなしえたもの。

年間通して指導している塾としては、本来あってはならないような気もしているのです。

 

基礎のないハリボテ


「自分は必死に勉強したぞー」

と若かりし頃を振り返って子供を諭す人も、実は高校受験と大学受験、そのたった2年(しかも断続的)のことを言ってるだけかもしれません。

受験が勉強になっているというか・・・

受験のための勉強というか・・・

それ自体は悪くないのですが、その礎となる学習をほっぽらかしておいて、受験のための勉強を始める元手すら持っていないから大変なことになる。

それだったらいっそ、なぜもっと早くから受験を意識して長期プランで勉強を始めないのか?

数年間のブランクをたった1年で埋め合わせようするから、やらなくてもいい「長時間学習」の餌食となり、それゆえに勉強が苦行へと転換し、それがしかも受験にしか使えない詰め込みとなる。

そんな勉強に没頭した子は、そのタガが外れた1年後くらいにこう言い出す。

『自分は何を目標に勉強したらいいのか分からない』

今までの自分がハリボテだったことにようやく気付く瞬間。

 

長時間より「長期」の計画を


ひとつのゴールを大学受験と考えるなら、それを高3の一年間に押し付けるのはあまりにも困難であり、非現実的。

もちろん明確に目標が定まるのは高3だと思います。

それが自然です。

でもそこまでの「礎」はもっと早くから築けるはずです。

例えば中学生の学習のゴールは、定期テストでも高校受験でもないということです。
そこで疲弊して燃え尽きないでほしい。

それは大学受験生だって同じですが、しかし大学の勉強は高校までのそれとは次元も刺激も異なるものです。
大学入学はすべてを一旦リセットして新たな自分が生まれる瞬間でもあります。

だから、

とりあえず大学受験がゴールでいいじゃないですか。


そこへ向かうための「自分づくり」に、なるべく早期から励んでほしい。

毎日の勉強を大切にしてほしい。

そして、長い道のりをコツコツ歩んで、その中で自分自身の輪郭をはっきり掘り出してほしい。

「何していいか分からないから勉強する気になれない」
こんなことを言い出したら、もうアウトなのです。

末期症状です。

「そうだね、君がそれで良いならそうしたらどうだい?」

としか言えません。

 

自分を知るために勉強してるのだ!


自分が何者か分からないから勉強できない?

発想が真逆ですよ。
 

「自分が何者かを知る」

ことこそが本来の勉強の目的だと思うのです。

最初から正解のない学びですから、何度も間違いを犯すし、何度も進路を見誤ることでしょう。

その紆余曲折を楽しめないという人は、早急に答えを”貰って”楽に鳴ってしまえばよい。
「今の自分であきらめる」

という答えをね。
それで安心できるならその方が良いでしょう。

でも僕は「自分を知る」ために勉強してほしい。
そのためのチャレンジをしてほしい。
自分は何ができて何ができないのかを知れば、おのずと何をしたらいいのかわかるはずです。
 

自分の未熟な心をベールで覆い隠し、楽な方法すなわちドーピングに依存してしまうのは思考力の崩壊です。

ヘタな「塾ワザ」でドーピングしないで、正真正銘、正々堂々と問題に立ち向かって自分の正体を知ってほしい。


過去の堕落を詰め込みの長時間学習でツケ払いし、それも嫌だからと楽な答えを欲する人間になりたいですか?

長期間の自分づくりをした方が最終的に得られる価値も大きくないですか?

 

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