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 今回は我々が見て楽しむ小さな和風の庭について紹介する(写真上)。
 前住者が手造りした庭をベースに新たに水辺空間を創出することにし、まず、ネットオークションで石臼を購入し、蹲の代わりに使うことにした。
 蹲に水を流すために筧を取り付ける必要があるが、それとともに水道配管の延長と排水工事、地面への埋め込み、水道への接続等をしなければならず、素人では手に負えないので、その部分は造園業者に依頼した。
 蹲には本来、その前後や左右にそれぞれの役割のある石を置くのが茶道の庭の決まりであるが、そこまで凝るつもりはなかったので池の縁取りに使われていた石を掘り起こして縦に二つ並べ、その周囲にごろ石や砂利を入れてひとまず完成した(写真上から2番目、石灯篭、大石は前住者が置いていったもの)。
 完成後によく観察すると水道配管の配置上、筧が長くなり、見栄えが良くなかったのでつつじを購入して筧を隠すようにした(写真上から3番目)。
 次に蹲を美しく見せるため、まず水に濡れると美しく見える雨花石を沈めた。また、季節、季節に咲いた花びらを浮かべると綺麗に見えるということで浮かべて見た(本当は大きな花びらの方が見栄えが良い)。最後は水温が適切な時期にお客を招いた時にワインクーラー代わりに使うことにした(写真)。
 蹲には冬を中心にセキレイ、ヒヨドリ、メジロなどの野鳥が水浴びに来るのでそれを見るのも楽しみの一つである。
 今後の予定は獅子脅しを手作りし、苔を植えることである。獅子脅しは三連式のものができれば最高だが。
 なお、ホームページ「杉苔も庭の賑わい」は非常に参考になったが、とても真似ができるものではない。弟子入りを申し出たら「100年は早い」と言われそうだが、せめて「半値八掛、9割引き」でお願いできないかな。