スカイプをすぐにお互いダウンロードし、ビデオ通話を始めた。


ヨルダン君は最初に、

「今日はメイクしてるの?

昨日の君も、今日の君もどちらもとても美しい。


明日の君はどうかな?

毎日確かめたいな。」

と。


…彼の詩集が欲しいです!!





そしてヨルダン君は、

「今日はまず聞きたいことがあるんだ。

ずっと気になっていたこと。

君はとても美しいけど、結婚はしたことあるの?」




私は、

「あなたはどうなの?」と聞いた。




「僕は独身だよ。

まだ結婚したことないんだ。」

 



「うそつけ(笑)」




彼は爆笑し、

「あはは、何で疑うの?

僕がムスリムだからでしょ?」





「そうだよ!(笑)」



イスラム教徒なら、20代で親が結婚相手を決めるはずだ。

彼のスペックで37歳で、ずっと独身なはずがない。


イケメンで、おそらく高学歴、おそらく家柄も良い、何より性格もとても良い。


ある程度、女性慣れしているように見えるが、これは彼に限らずエジプト人も同じだった。

独身で女性とデートをしたことがなくても、

超保守派のイスラム国家ではないエジプト系やヨルダン系のアラブ人の性格なのか、一見、女性慣れしているように見える。

だからこれは解らない。



彼は笑いながら、

「本当にずっと独身だよ。

でも実はそろそろ結婚したいんだ。

家庭が欲しいんだよ。

いい加減、寂しいんだ。

だから君が結婚したことがあるのか、教えてほしい。」

 


私はウソをつかないと決めていた。

ウソを1つつくと、それに併せて、沢山ウソをつかなければならなくなる。

そしてずっとウソをつき続けなければいけなくなる。

それは本当に苦しいと思う。


だから本当のことを言うつもりだった。


実は、私はアホなブログを書いておもしろがっているように見えるが、事情があった。


本当はその事情を先にブログにするつもりだった。


近々、事情もブログにするつもりだが、おそらく皆様にも同一人物とは思われないだろう。


私も別のアカウントで、新ブログを書くつもりだ。



しかしまだヨルダン君には、私のことを話したくなかった。


私の周りで起きている事情は、中東の優等生であり、イスラム教国家のヨルダン人には、ビックリされるだろう。


ヨルダン君にビックリされて、話してもらえなくなるんじゃないかと心配だった。





私は、

「これ話すの、もうちょっと友達になってからでいい?

ちょっとまだ話しづらくて。

いつか絶対に話すから。」

と伝えた。




ヨルダン君は、少しビックリしていたようだが、優しい顔で、

「大丈夫だよ、プレッシャーかけたりしないから。

今はまだ無理に話さなくていいよ。」

と言ってくれた。 

 



「うん、でも心配しないで。

私に4人の夫がいるわけじゃないから。」

と言うと、


 


彼は爆笑しながら、

「美しい君に4人の男が取り合いしていても不思議じゃないけどね!

僕、5人目になれる?」

と。


本当に返しがうまいな、ヨルダン人よ。

 



そして私は、

「あ、これにちなんで、1つ質問していい?

世界のジョークなんだけどね、

イスラム教徒は妻が4人まで持てるでしょ。

ヨルダン君はどう思う?」





「いやいや、無理。

4人の妻なんて、僕には無理だ。

そんなの絶対に大変だ。」



出た!この答え!



「ねえヨルダン君。

やっぱり独身っていうのは嘘でしょ?」




「え?何の心理テスト?」

 




「世界のジョークなんだけどね。

イスラム教徒は4人の妻が持てると聞いて、


『4人の妻が持てるなんて、

そりゃ天国だ!ちゅー

と答えるのは、独身男。



『4人の妻が持てるなんて、

そりゃ地獄だ!ゲロー

と答えるのは、既婚男なんだって!


今、ヨルダン君、

『4人の妻は絶対にイヤだ』と全否定だったよね?」