1/6に観てきました。
「RRR」は楽しかった。
琴ちゃんのビームは、ナートゥダンスの迫力満点でインド音楽の歌も完璧、見た目もキラキラして宝塚のビームでした。演技はわかりやすく、誇張してないのがよかった。
ありちゃんのラーマも生き生きとしていてぴったりでした。ビームとのコンビは踊りも芝居も阿吽の呼吸。軍服姿が素敵でした。
なこちゃんのジェニーは明るくて勇気がある。ジェイクが婚約者なのが映画と違う設定で、極美君のジェイクともお似合いでした。
ジェニーがビームの生き方に共感して、ジェイクの考えを少し味方にするのは映画と違って新たな展開でした。ビームに惹かれながらも、ジェイクと一緒にはけていくのでビームとは尊敬(憧れ)と同志の絆も感じました。
天華さんはさすがに上手かった。天飛君、稀しょう君、さりお君が目立ちました。
詩ちゃん、るりはなちゃんもはまり役でした。
映画の残虐シーンは舞台では控えめになっていました。悪役の輝咲さんとほのかちゃんも宝塚版としてはちょうどいいぐらいでした。
「オーム・シャンティ・オーム」でインド物を演じた経験者もいて下地ができていると思うので、違和感なく仕上がっています。
映画では最後に武器を多く持つことが国や人々を救う的な台詞があったけれど、宝塚ではそこに深く踏み込んでいないので好感がもてました。
色々な問題が解決していない宝塚ですが、努力によって良い方向に行くよう願っています。
この作品のパワーは凄くて、やっぱり宝塚を観劇する幸せは続いてほしいと思いました。
ショーは異色で、初めて聴いた音楽もあり、不思議な世界でした。
指田先生の花組「冬霞の巴里」も観たので思い浮かんできました。
平沢進作曲「パレード」も宝塚バージョンに融合されていてよかったです。
中詰のなこちゃんがオレンジ色の衣装とお花の髪飾りで超可愛い。男役はベレー帽でみんな色違い、個性が出ていました。
なこちゃんは黒燕尾服のダンスも洗練されて素敵でした。
大階段で全員サングラスの男役がかっこよくて、ダンスは振り付けが素敵だった。
デュエダンはお芝居みたいな二人の表情があり、キスシーン、後ろからハグで仲良く微笑ましかった。
天華さんの銀橋の場面やエトワールも男役のお手本のようでした。
舞台と衣装の色調は派手ではなく、モダン、レトロも感じました。流暢で興味深く入り込めました。
琴ちゃんの実力ブラス、星組の歌、ダンスのレベルが充実していて満足できました。
芝居もショーも客席降りがたくさんあり、間近で見れてワクワクしました。
この公演の前には花組大劇場や全ツーに行き、「1789」は3回チケットが流れて生観劇できなかったのでライヴビューイングで見ました。
どの公演も心に響いてよかったです。
今回の星組公演は、2日目としては非常に完成度が高い出来で、さらに進化していくのが楽しみです。