九州銘木の陽平です
先日、3月5日に第239回屋久杉入札会に参加してきました
今回も数多くの原木が並んでおりましたが希少材という事もあり全ての原木に入札殺到という感じでした
今回も会長と一緒に作戦会議をしながら狙い通りの原木をGET
毎回が勉強です
日本における世界遺産の島といえば、1993年に自然遺産登録された「屋久島」が元祖ですがその屋久島で生息し、世界的にも銘木として定評のある木が「屋久杉」です
屋久杉は、屋久島に生息する樹齢1000年以上の杉のことを指し、それ未満のものは「小杉」と呼ばれています
屋久島の強風、多雨、独特な地質などの自然環境に対応して、抗菌性を持ち樹脂分を多量に分泌しているのが特徴
1980年代に入って屋久杉の伐採が禁止されたが、それ以前の伐採後に放置された切り株や幹などは土埋木(どまいぼく)といわれ山中から運び出され、家具や仏壇、工芸品の材料として使われているのです
2009年までは、トロッコに乗せて運ばれていたがその後、自然休養林「ヤクスギランド」のすぐ近くで集材・搬出作業をするようになってからは、トラックによって運び出されております🚜
屋久杉は中世以降、建築材や造船材として利用されており、豊臣秀吉が京都の方広寺大仏殿を建立した際、石田三成が島津義久に屋久島の木材資源調査を指示したこともあると言われており、17世紀に薩摩藩が伐採を手掛けてから、明治までに屋久杉の良木のほとんどが伐採されました🍃
近年、鹿児島市の県木材銘木市場で行われる屋久杉土埋木の入札会では落札価格が高騰
最も高い落札価格は、1立方メートルあたり数百万円と過去最高値をつけた事例もあります💰
このようにいつまで土埋木の搬出が行われるかは誰にも分かりませんが、希少な材料と言うことには間違いありません
これからも大事に使っていかなければなりませんね