母というおんな2 | オトコとオンナの話し

オトコとオンナの話し

出逢った変な人達や自分の周りで起きてることなど
最近は恋バナ(笑)

週1で母のいる施設に会いに行ってる。

前は歩いて1時間くらいだったので

毎日せっせと歩いて行っていた。

 

母は私が行くと目をつむる。

そのまま寝てしまうこともあるが

「さぁ、帰ろうかな」と聞こえるように言うと

パチリを目を開ける。

母らしいなぁ・・・と、私は思う。

 

施設の方は気を使い

「娘さんが来ると安心して寝てしまわれるんでしょうね」と

言ってくれる。

それもあるのかもしれない・・・?

いや、母の性格からして本音は

「私をこんな所に入れて自分ばっかりいいめにあってる」と思ってるはず。

(元気な時の口癖だったからだ)

だから怒って寝たふりをするのだ。

でも、帰ってしまうのは寂しいので

「一緒に帰りたい」と目で訴えてるのだと思う。

 

母を受け入れてくれる施設が見つかるまでは

仕事をしながらでも頑張った・・・と思う!

何しろ寝せてくれないのが辛かったし、

いわゆる認知症の行動はほとんど一通りやってのけてくれたw

 

このままでは共倒れと言うより自分が先に参ってしまうと思った。

 

お互いに距離があるほうが

いがみ合わなくて済むのは

私が急いで結婚する理由となった時と常に重なる。

 

近寄ると危険なハリネズミのような関係の母娘なのだ。

 

子供時代は「サザエさん」が嫌いだった。

典型的な家族らしい家族に憧れながらも

決して手には入らない遠い世界の物語だったから。

 

自分が結婚したら

暖かい家庭を持ちたい。

早く「自分の家庭」が持ちたいとあせった。

今で言うおめでた婚だったのも

できちゃったからではなく

2人で決めての計画おめでた婚だったのだ。

 

お互いに年齢も若かったが

旦那になったオトコも家庭的に幸せとは言えない事情で育ったので

きっと私と同じ考えで「自分の家庭」に憧れがあったのだと思っていた。

子供がお腹にいるころは

100%旦那に愛情を注げても

子供が産まれると、

その愛情はそのほとんどが子供へと向かう。

 

未熟な妻であり母だったから

妻と母親の分担が出来なかったのだ。

旦那も子供にそうあってくれるのだと思っていた。

 

おんなは身籠った瞬間から母になれるが

父親はそうではなかったらしい・・・。

 

私の愛情が全部子供に注がれたのが寂しかったと

別れる時にそう言われた。

 

お互いに親の愛情を知らずに育ったから

愛し方が分からなかったのかもしれない。

若すぎたから?

我慢が足りなすぎたから?

お互いの親がでしゃばりすぎたから?

 

理由はいろいろあったのかもしれない。

 

でも、

他におんなができていたのも知っている。

いわゆるゲス不倫をしていたのだ。

嫁の妊娠・産後の慌しさから自分だけ逃げたのだ。

 

離婚は遺伝するのだろうか?とも考えた。

母の影響はかなりのものだったからだ。

(人のせいばかりにはできないがコレもまた事実でもある)

 

そして、子供と一緒に母の元に帰った私は

また、あの地獄が繰り返される日々へと戻ってしまったのだった。

ただし、私は母のように子供とは離れて暮らしたりはできない。

それだけは絶対に!!

 

好きになった人はその後も何人か出てはきたが

結婚はもう懲り懲りだ。

不変の愛、それは子供以外にはない!!