母というおんな | オトコとオンナの話し

オトコとオンナの話し

出逢った変な人達や自分の周りで起きてることなど
最近は恋バナ(笑)

自分が年をとって

どんどん母に似てくるのがイヤになる

鏡に映る自分の顔が嫌いだった時代の母の顔に似てくる。

どうかすると、文句ばかり言ってた母の台詞にまで似ている。

 

私も母のようになってしまうのか?と

一抹の不安を覚える。

昨日の叔母との話の中で母は母なりに

親としての責任を果たしたつもりだったのだろうと

話はそういう具合に置いてはいるが、

しかも、実際母の傍で育たなかったのが

結果として良かったのだと結論も出ているのだが

 

今更ながら

自分勝手に生きた母を恨んだりするものでもなく

昔から、母を客観的に見てきていたので

(それが余計に母の勘に障っていたのだろうが)

腹のたつこともないのだが。

 

若年性の認知症と言う病にかかったおかげで

やっと、私も母に娘としての

「ありがとう」や「ごめんね」が言えるようになった。

 

 

母とは祖父母がもうそろそろ年もとってきたので

自分で面倒をみるようにと

高校から一緒に暮らし始めたのだが

高校への登校の初日から朝帰りしてきた母を見て

やはり失敗だったと思わせられた。

田舎で暮らしていた私には高校への道も良くわからないで迎えた朝だった。

同じ制服を着た高校生をみつけて

後を着いていき、学校へはついたが

こんな毎日になるのかと不安でいっぱいだった・・・。

 

そして案の定

喧嘩の耐えない日々だった。

 

内容はいつもくだらないこと、

母が自分の思うようにならないと

キレて怒鳴り散らし

それを冷ややかに見ていると更に逆上し

「親をバカにしている」と気がすむまで

わめくか、家中のドアや物をワザとドタンバタンと鳴らすのだ。

 

それと過干渉、

ずっと離れて暮らしていたので

もう、自己が芽生えている私の気持ちを探ろうと

いろんなものを捜しまくる。

そして妄想が始まって一人で逆上する。。。

 

「何者なんだろうか?」と自分の親だと言う感情より

不思議なおんなだな?と言う気持ちが強かった。

すでに、おんな対おんなの感情のぶつかり合いだったのかもしれない。

 

そして、母というおんなは

ずっとおんなであったために

娘と接する方法を知らないのだ。

 

だったら私も一人の人間として扱ってくれれば良いのだが

それも、どうやら苦手だったらしい。

あまりにも「親をばかにしてる」の言葉を連発するので

「バカにされるような事をしてるの?」と聞いてみたら

包丁を持って追いかけまわされた(笑)

さすがに身の危険を感じたので

靴も履かずに飛び出して親友の家に数日泊めてもらった。

 

何度も謝りの電話を入れてくるし、

親友にもそう長くは迷惑をかけれないので

2度と同じ事はしないと誓ってもらって家に戻ったが

気がふれたように怒り出す癖は治らなかった。

 

まだ全然男性も知らない私にオトコがいると

勘違いをして、更に怒りは増すようだった。

 

高校生の多感な時期

好きになる男の子はいたが、

眺めてドキドキするような、

そんな時代を楽しんでいただけなのに・・。

 

母にとっては

自分が祖父から言われてきた汚い言葉で

私をののしって、

それがどんなに子供を傷つけているのかが

分かっていても止められないようだった。

 

「親子でも言ってはいけない言葉はあるし、言われたほうは忘れられないんだよ」

と、落ち着いた時に話すと「もう言わないから、ごめんね」と言う

繰り返しで・・。

 

早くこの家を出たい。

早く自分の家庭を持ちたい。

幸せになりたい。普通の家庭がほしい!!と強く願うようになってきた。

 

そんな母からの教え

①泣く男は信じるな

②自分を安売りするな

こんな事を中学時代から聞かされた。。。。

 

①は、後になって納得したが

②を言われた時には「私は物じゃない」と腹の中が煮えくり返った。

母の気持ちとしては変なオトコにひっかかるな。自分の価値を知っておけと

言いたかったのだと思うが、まだ初心な年頃の私には自分に値段をつけられてると

勘違いしていたのだった。

 

それにしても・・・。

なんという教えだろうか?

母親が娘に言うような台詞だろうか?

 そして、ことごとく私のオトコには文句をつけていく人だった。

 

自分の失敗は棚にあげっぱなしの人だったw