T市は国内でも有名な織物産地だった
街が山に囲まれていたために水がキレイなところ
女工さんたちは全国から集まった
市役所職員の給与も100以上ある市町村で2,3番の高水準
そこにコカ・コーラと京セラが企業進出しようとしたが
織物組合が反対運動を展開し、結局企業進出はなし
反対の理由は労働力を奪われることと、工賃アップの防止
昭和40年代に織物関係は斜陽産業となり
社長たちの首吊りが流行し、次々と倒産
一番多かったころは4万人に近い人口が、あっという間に15000人になって
高齢者だけのゴーストタウンに変身
今、そのT市は市町村合併で吸収されてしまって名前さえ聞かなくなっている
市をダメにしてしまったのは誰だったんだろうって考えたら
まず、反対運動を展開した織物会社の経営者たち
そして、その経営者の支援で当選していた市議会議員たち
要は市の名士と言われていた人たちが
自分の利益ばかり考えてしまったために
結果として大事な地域をダメにしたってことなんだと思う
もちろん、当時の市長も市役所の幹部たちも同類
みんな自分が守られたらそれでいいって考えたはず
今回のジャニーズのことも私には同じに思える
数百人いるジャニーズのタレントさんたちは、内心では問題意識を持ちながら
それを公にすることなく、自分の身を守って言葉を発しなかった
T市役所の400人の職員の中には、企業誘致が必要と考えていた方もいたのだろうが
自分の将来の昇格を考えて言葉を飲み込んだはず
ほとんどの人間は地域や組織の発展よりは自分の身を守るほうが大事
そう考えれば、ジャニーズの現役所属タレントが耳をふさぎながら仕事をしていたことは理解できる
東山も櫻井も木村も相場も所詮普通の人間でしかない
だから、彼らを責めてもしょうがない
批判している評論家たちだって、同じ立場になれば耳栓しながら仕事をやり続けるんだと自分は思う
ただ、結末は私が生まれ育ったT市と同じ運命をたどるんだろうと思う
正直な意見や思いを発することができない組織の前途は明るくはない
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