「~」の人に会った時に、再度実感したこと、それは、元彼がいつも頭の隅に居ること、だった。
婚活サイトで新たにお申し込みがあった人とメールをしていても、常に、元彼だったらこんなこと言わない とか、すぐに元彼と比較していた。
婚活を9月に始めて、徐々に強くなっていった思い。
それは、私は元彼がまだ好きなんだ、ということだった。
婚活が一つ終わるごとに、どんどん募る元彼への思い。
さらに先日新しく婚活サイトのお申し込みが来た時、嫌悪感さえ感じた。
せっかくのお申し込みなのに、もう申し込んでくるな!と、思った。
婚活サイトに登録してて、申し込んでくるな、と思うとは・・・・・・
そこで、決心しました。
元彼と話をすることを。
白黒はっきりさせる。そうじゃないと、私はどこにも行けない。
そう思って、ものすごい勇気を振り絞り、9か月ぶりに、携帯にメールしました。
「ご無沙汰してます。直接お話ししたいと思います。都合のいい時間を教えてくれませんか?」
返事をくれるのか?無視されるのか?鼓動がものすごい早くなっているのを感じながら、送信ボタンを押した。
1時間後、返信が来た。
「こちらこそご無沙汰してます。少しの時間なら今から電話できます。」
少しの時間なら・・・・・・ と、書いてあったけど、話せる、ということだ。
いざとなるとものすごいためらったけど、話さなければいけない、話したいんだ、と、番号を押した。
「もしもし」
すごい、懐かしい声。
すごく、嬉しかった。
嬉しくて、私はせきを切ったように、明るい声で話し始めた。「お久しぶりです!元気でした?」
少しの時間って、どれくらいまでいいですか?と確認すると、あと45分くらい後に打ち合わせがある、と言うので、とにかくまず、近況報告からお互い話しまくった。
9か月も話してなかったし、話すことは尽きない。お互い、「うん、うん」と聞きながら、報告し合った。
最初懐かしかったけど、9か月話してないのがウソみたいに、あっという間に以前の感じをつかんで、話した。
45分の時間が来て、肝心のことを話せていない。
どうしよう、と思いながら、「もう次の予定があるんですよね?」と言うと、「ああ大丈夫、電話の打ち合わせだけどメールで遅らせるから」と、私の話を引き続き聞きたい、という雰囲気になった。
私は、彼と元に戻りたい前提で、
・子供が欲しいからと思って始めた婚活が辛い
・子供が欲しいからと言って相手が誰でもいいわけでないと悟った
・仕事が面白く、環境や待遇にもすごく満足で、結婚や子供への願望が薄れた
・そもそも、もう簡単に妊娠できる年齢でなく、子供はかなり諦め傾向にある
・好きな人がいて、その人とずっとつながっていられるのが、私の幸せだと思う
・好きな人が頭にずっとある限り、婚活は辛いだけで相手を見つける気にもなれない
・好きな人をずっと思い続けたい
というような趣旨を、いろんな言葉を並べて、説明しました。
彼の反応は、こうでした。
・(別れる一因となった)家庭環境が一向に好転せず、そちらがすごく気にかかる生活をしている
・meheの可能性を邪魔したくない、よって、元に戻るべきでない、との思いが強い
いろんな言葉使ってたけど、結局は上記2点だった。
「べき」という言葉ばかりが目立った。
私は食い下がった。でも、頑固なあの人は、主張を変えなかった。
「私の幸せが、あなたを想い続けることでも、そうするべきじゃないというの?」
「状況は変わる。meheが9か月の間で価値観が少し変わったように、この先も変わるかも知れない。その時のmeheのベストの可能性を邪魔したくない」
「私と元に戻りたいとは思わない?」
「戻るべきでない、と強く思う。本音は違っても、そうするべきでないと思う。」
「私の人生にもう関わりたくない?」
「関わる度合いによる」
・・・・・・こうやって文字にして整理すると、客観的に分かる。
いろいろ言葉を使ってくれたけど、あの人にはもう、私に以前持ってた強い気持ちが、無いんだな。
私は、「結婚すべき」だという「べき」に従って、婚活を始めた。
でも、それに自分の気持ちがついていかず、「べき」から離れようとした。
でもあの人は、「別々に歩むべき」にこだわった。
つまり、自分の感情より、「べき」に頼った。
頼ったって言うより・・・・・・感情がそこまで強くなくなっていた、ってことだろう。
あの人はもう、私と二人の人生を考えていない、と言った。
別々の道を歩むべきと思っている、と言い切りました。
2時間半弱話して、「声を聞くとこうなってしまうから、電話もしない方がいいだろうな」 と言った。
ああ、もう、この人とは本当につながりが無くなるんだな、と、その時思いました。
最後の最後は、もう連絡を取らないんだと思うと、寂しくて寂しくて、何度も「寂しいなあ」と私は言うんだけど、
あの人は言わなかった。
なんか、ずっと、淡々としていた。
「婚活続けるのが辛くて、あなたを想い続けたいのにそうすべきでないと言われて、どうしたらいいのかわかりません。教えてください」 と、泣いた。
あの人は困っていた。
あの人を困らせている、と感じたら、好きな人だもの困らせたくない、という気持ちになって、
「分かりました。寂しいけど、どうしたらいいか何とか考えます。頑張ってね。体に気を付けて。失礼します。」
「うん・・・。気を付けてね。おやすみなさい」
電話が終わりました。
関係も、これで本当に終わった。
さっきまでしばらくすごい泣いたけど、どこか、吹っ切れた気がする。
電話をしたのは、こういう展開ももちろん想定していた。もちろん、逆の展開を期待していたけど。
私の知る限りの彼からすると、今他に好きな人がいるということではなさそうだった。
でも、あんなに淡々と、「べき」論で押し切ったのは、家庭環境の困難から、新しく人生を切り開くエネルギーを無くしてしまっていることがすごく大きいように感じた。
そして、ある意味保守的な彼は、私がいわゆる典型的な結婚・出産を、彼のために諦めることを、負担に思っている。
「幸せになってほしい」との気持ちはある気がしたけど、それに自分が関わる意欲は、完全に無くしていた。
前とは違う、そういう今の彼を感じて、今の私は、前の彼を好きだった私とは、違う感覚を覚えた。
やっと、現実を認識できた気がする。
もう、以前の楽しかった時期は、二度と、決して、戻ってこないのだ、と、認識できた。
2時間前まで涙でしゃくりあげていた私だけど、もうすでに、この現実をこうやって文字にさえすることが出来ている。
時間の流れとはこういうものだ。
時間の流れとともにやってくる、状況の変化が、大好きだった彼の気持ちを変えてしまった。
そして今は、時間の流れとともに、私の中で、彼との時間を思い出の箱に完全に閉じ込めようとし始めている。
電話は、してよかった。
私は後悔していない。
はっきり状況が理解できた。現実を知れた。
それが今の私には必要だったから。
もう、彼は戻ってこない。
彼と元に戻りたくて、婚活を否定した言葉を彼には並べたけど、彼は、「そうすべきでない」と、言い張った。
私が何をすべきか、自分ではまだはっきり分からない。
でもひとつだけ、彼を思い続けるべきではない、ということは分かった。
彼はもう、私を前のように思っていない。
辛いけど、知って良かった。
私は振られた、そう認識することによって、ひとつ区切りがついた。
そりゃまだ辛いです。
立ち直るのに、どれくらいかかるかな。
しんどいな。
人生しんどいな。