ナイターで気持ち良く滑ってきた。めっちゃ手ブレ。
ボックスを直っ滑りで飛び越えようと企んで、板装着エリアでタイミングを伺いながら、腕組みして仁王立ちしていたのだが。
なかなかボックスの周りの人がハケない。
そこそこのスピードでエントリーするから、万が一コケた時に周りに人が居ると危ない。しかもエントリー前に人に割り込まれても困る。
5分・・・10分・・・どれ位機を伺っていただろうか・・・
ボックスでコケてもなかなか立ち上がらないヤツに小声で暴言吐いていたところ・・・突然・・・
「ちょっとアナタ!」
と、明らかに後ろから俺を呼ぶ声が。
一回目は無視した。
しかしすかさず
「ちょっと、お兄さん!」
と、間髪入れずに2回目の声。
突然俺の目の前に回り込む、声のヌシ。
見ると、何故か困った顔したおばさんが。
「はい?」
なかば呆気にとられて返事をすると、
「この子(スノーボード)初めてなんだけど、何からしたらいいかしら!?」
指差す先には、座り込んだ幼き子が。
あぁ~、何で俺に声かけてきたんだろ?明らかに俺今ぶつくさ暴言吐いてたよね?雰囲気もあるよね?ね?
そんなに俺にはスキがあるのかなぁー。
しかも俺ってスノーボード上手く成りたい子なんて放っておけねーじゃん。
軽くアドバイスして別れるが、イエティはコース1本。滑る度に何度も目に入る。何ともバツが悪い。
しかも最初ちょっとだけ教えて後は放置、ってのも責任感無いみたいでやだった。一言でも二言でもアドバイスしたからには、上手くなんなきゃ俺に責任がある。
そんなこんなで2本に1本位はその親子の前で止まり、アドバイスしながら流した。
なんやかんや不満そうに書いたけど、その子はセンスがあったのか、根性もあったのか。
見るからに上達していき、俺は嬉しかった。
こんな出会いもあるんだなぁー、と、しみじみ思った。
恐らく、あの親子とは二度と会う事は無いだろう。
でもスノーボードを通じて、あの親子の1回しかない初めてのスノーボードに関われた。不思議な縁。
願わくは、俺が関わった事によって、あの子がスノーボードを好きになってくれたら・・・最低でも嫌いにならなければ、嬉しい事この上ない。イントラ冥利に尽きるのだが。
確かめる術はない。
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