のんびりリビングでテレビを見て過ごしていたら、突然腹痛とともに下半身に違和感を感じました。
前触れもなく本当に突然だったので
オリモノかな?
と下着を確認したら
大量の血でした。
何が起きたか理解できず、固まってしまいました。
不正出血にしては量が多すぎる。
どうしようどうしようどうしよう。
焦る気持ちをなだめながら家から1番近い婦人科を探して急いで行きました。
当時は車を持っていなかったのでもちろん徒歩です。
閑静な一等地にある割には古ぼけた病院でした。こんな状況でも私は江戸川乱歩みたいな雰囲気の病院だな、と別のことを考えていました。冷静になるためにそうしていたのかもしれません。
説明をし、しばらくしてから診察してもらうことに。
おじいさん先生が衝立越しにエコーをあて、その最中も出血は続きました。
エコー写真を見せてもらいながら説明を受けました。
胎嚢は前回クリニックで計ってもらった時から全く成長していませんでした。
「胎嚢の周りに出血の渦ができていて、子宮の出口に向かって流れるような形になっている。残念ですが止めようがない。」
初めて会ったおじいさん先生の前で私は号泣しました。
感情が抑えられず、ただただお腹の命への愛おしさと、その命を失う時が近づいている現実の残酷さに涙が止まりませんでした。
また駄目だった。
ごめんね、産んであげられなくて。
翌日の朝、黒い塊と大量の出血を確認して
クリニックへ向かいました。
私の子宮は、また空っぽになりました。
今日と同じ寒い2月の冬でした。