健人くんのWOWOW映画番組
『中島健人の今、映画について知りたいコト』
今回は韓国映画ロケ地巡りや美術監督インタビューと興味深いプログラムでした。

漢江沿いの汝矣島漢江公園からスタート
グエムル-漢江の怪物-のロケ地で怪物のオブジェが。
この公園は私も行ったことがありますが、いろいろなドラマにも出てきますね。

海外映画でも韓国がロケ地になっている作品がいろいろ。
2012『ボーン・レガシー』
2021『パシフィック・リム』
2015『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
2016『アイアムヒーロー』
2017『ダウンサイズ』
2018『ブラックパンサー』
2021『聖火X 』
国をあげてのバックアップ。
韓国の映画支援 年間400億円以上
マーベル映画など海外映画の誘致をしているそうです。

ソウルフィルムコミッションの担当者へインタビュー。
誘致の効果を物語るのが興行成績
韓国を舞台に選んだマーベル映画の国内興行成績は日本の約3倍だそうです。
映画がヒットすればファンが集まり、ロケ地は観光地となり、映画公開後も大きな経済効果が期待できるとのこと。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のロケ地 セビッ島


『パラサイト』のロケ地
🎬デジサルスーパー

パク・ソジュンさんがチェ・ウシクさんにお酒を飲みながら家庭教師のアルバイトを依頼するシーンのロケ地。

スーパーのかたに聞いたポン・ジュノ監督の印象は?
「働きもののおじさん。田舎の農家さんみたいに本当に一生懸命にやってました。監督だから指示するだけだだと思ったら自ら動いて全てやっていた」

映画公開後、世界各国の新聞社やテレビ局の記者がたくさん来たそうです。

日本人がたくさん来て、スーパーの売り上げもあげてくれたとのこと。

🎬スカイピザ
実際の小道具で使われた配達用ピザボックスがありました。

ポン・ジュノ監督はベーコンポテトピザを食べたそうです。
ニンニクが効いたオリジナルトマトソースで焼き上げる薄手のピザ。
健人くんも。


ソウル郊外 サムスンスタジオで
美術監督イ・モグォンさんへインタビュー。

映画の世界観をセットや小道具などで具現化する仕事でいろいろな作品に携わったスゴイかたです。
2013『フェニックス〜約束の歌〜』
2016『新感染ファイナル・エクスプレス』
2017『神と共に第一章:罪と罰』
『神と共に第二章:因と縁』
2018『サイコキネシス-念力-』
2020『新感染半島 ファイナル・ステージ』
2021『非常宣言』
2022『ベイビー・ブローカー』

準備中の新作映画の美術セットがありました。
『全知的な読者の視点から』という韓国のウェブ漫画原作の映画。その地下鉄車両のセットだそうです。
健人くんが地下鉄車両の火災報知器の取り付けにチャレンジ。

映画美術で重要なのは映画のイメージをビジュアル化したコンセプトアート。
『新感染ファイナル・エクスプレス』の時はKTXでソウルと釜山を往復していろいろなパーツのサイズを測って、どうやって作るか考えたそうです。100往復したと聞いてびっくりです。

私は『新感染ファイナル・エクスプレス』を観てマ・ドンソクさんを知りました。『神と共に第二章:因と縁』にも出演されてました。

『神と共に第一章:罪と罰』
『神と共に第二章:因と縁』
『非常宣言』
『ベイビー・ブローカー』と観た映画が多かったのがうれしかったです。

美術監督を目指すきっかけとなったのは”日常を光によって特別な空間にしてしまう映画”を観たこと。
その映画は是枝裕和監督のデビュー作『幻の光』

是枝監督から『ベイビー・ブローカー』のオファーがあって本当にうれしかったそうです。
『ベイビー・ブローカー』はソン・ガンホさんがカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。

是枝監督は加工されたものでなく実際の空間が持ってる雰囲気をとても重要視していたそうです。
IUさんの家の床にお菓子をばら撒いて踏み潰したり(子供がいる家の雰囲気を作って)、細部にまでこだわっていた。
世界を見る視線がとても温かい方だと感じたそうです。

イ・モグォンさんへのインタビューは引き込まれました☺

美術が映画を輝かせ
映画が世界を輝かす

 

次回はアリ・アスター監督にインタビュー。

『ミッドサマー』は観たけど、不思議な世界でした。


日本で来月公開予定の映画

『ボーはおそれている』

主演はホアキン・フェニックスさん。

この映画も観なきゃ☺