こんばんは、ココアこと田中貴子です。
＜メルマガ先行配信した記事を一部編集して転載します＞
さて・・今回は、タイトルに掲げたように、絶賛上映中のアニメ映画「トイストーリー４」を取り上げたいと思います。（新キャラクターも沢山です）
この作品は１９９５年、世界初のフルＣＧの長編アニメーションで、おもちゃ達の個性あふれるキャラクターが喋って冒険するというユニークな視点で大ヒット。
それから、９９年にシリーズ２が、そして２０１０年にシリーズ３は涙を誘う結末で、素敵に楽しくまとめてくれて感激でした。
その後ブルーレイで１−３パックも買って、ディズニーシーのアトラクションにも一度だけ参加して、ちびっこに負けずに（笑）、ウキウキが止まらないほど、エキサイトしました。（無我夢中で７０４００点ゲット）
ディズニー映画がこのところ、「ペット２」「アナと雪の女王２」「マレフィセント２」と続編ラッシュなので、トイストーリーも安易な展開でなければいいなと案じていました。
好きだから、その続きはもういらない。。の気持ち半分、でもやるんだったら、やはり見届けなきゃと、公開初日にいそいそ（笑）
（以下、ネタバレします）
もうすでにあちこちで感想を聞いたり、実際見た方もおられるでしょうから・・・遠慮しないで書きますね。
１度めは、「ウッディが自分自身の幸せを追求する」までの冒険に軸が置かれている分、他の大好きなおもちゃ達の活躍が少ないこと。
仲間想いで危ない場面でも何度も命を懸けてきたウッディが果たしてそう選択するだろうか？と、モヤモヤしました。
シリーズ３でも、子ども時代にどんなに愛され遊んでもらえた”おもちゃ”にも、やがて卒業の時期が来る。
寂しいけれど、１７歳で大学生になって家を出るアンディにはもうおもちゃはいらないんだという現実に、２から３への１０年の時の流れも相まって、切なさがありました。
４ではまさかの”おもちゃ”を超えた展開になるなんて、ファンタジーじゃなくなってしまうのでは・・・
大好きな分、自分なりの落としどころを見つけたくて、翌週に再び観たら、印象がガラッと変わりました。
これはもしかすると、自分にとっての生きがい、そして子離れも含まれているのではと思ったのです。
ウッディは、アンディが持ち主時代には、絶大な人気者で、おもちゃのまとめ役でしたが、次のボニーではもう出番の少ないおもちゃ。
触って遊んでもらうことが嬉しいおもちゃにとっては死活問題です。
飽きられる⇒いなくても気づかれない⇒捨てられてしまう という危機感が迫ってくるようになりました。
そこで持ち主・ボニーが喜ぶことなら、何でもしようと徹します。
幼稚園体験に行くのを嫌がる彼女の様子をみて、ウディはリュックに隠れて、一緒に潜入。
影武者のごとく見守り、さりげなく工作道具を机の上に置くことまでやってのけるのです。
そこでボニーが自ら考えて作ったおもちゃ「フォーキー」は心の友に。
もはや使ったらゴミとして捨てられる、先割れスプーンではない。
ボニーにとっての宝物なんだという自覚のない「フォーキー」の世話をするのが、ウッディの使命になっていきます。
自分がどうなっても、ボニーを喜ばせるんだと、寝ずの番をするあたりから、別の切なさがこみ上げたのですが・・・
これって、幼子が転ばないように、小石ですら必死で拾おうとしてしまう母親にも似てるのです。
我が子が目の前に見えるときは、些細なこともカバーできるけれど、幼稚園・小学校と、子どもの世界が広がるにつれて、一緒にいる時間も減る。
そのとき、本当に必要なことは何なのか？
相手を愛するあまり、いつでも身を投げ出せば、それで全てＯＫなのか？
勇気ある行動は素晴らしいかもしれないけれど、無謀すぎないか？
役に立たないとダメだと必死になればなるほど、自分を見失ってしまいます。
周りをもっと信頼していい。
自分がいなくても、誰かがカバーするし、最後は本人が自分の足でちゃんと成長していく。
これを信じられるようになって、新しい世界に飛び込んでも大丈夫なんだと、今までとは別の選択をするのです。
もう自分のために人生を使っていい。
そう思ったのでしょうね。
持ち主から手を離れて自由人のボー・ピープが、キラキラまぶしいくらいにたくましく、人の想いに寛容になっていたところもまた深かったです。
これって、大人にむしろ響くメッセージが潜んでたの？とドキリ！
”おもちゃ”＝誰かに愛されて、遊んでもらう存在 で終わらずに、意思をもって変化して選ぶ存在として描かれてたとはあっぱれでした。
今あるままで、あなたは幸せ？
いつからだって、本当は自分次第なんだよー。
この先「あなたはどんな人生を送りたい？」と聞かれたような気持ちです。
皆さんはどうでしょう？
昨晩シリーズ３を見直して、そうだったのかと腑に落ちました。
読んでくださって、ありがとう。
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