こんばんは、ココアこと田中貴子です。

 

先日ご紹介した映画「ライオン~25年目のただいま」が、遠い昔の記憶を呼び覚ましたのでしょうか。

 

小学1年生の夏だったか、迷子になったことがあります。

 

その日、父と妹と3人で出かけて、母は家で留守番でした。

 

憶えているのは、高さ20cm程のミニ扇風機に心惹かれて、じっと眺めてしまったこと。

 

そして、あれ?と思ったら、家族の姿が見えなくなってしまいました。

 

「知らない人に声をかけられても、付いていっちゃいけません」

 

そう言われて、育ったせいか、人に助けを呼ぶ発想すらなくて。

 

不思議と泣きもせず、そのデパートを出ました。

 

家から大人の足で15分ほどの距離。

 

ほんの数回しか行ったことがなくて、帰り道も分からなかった私は、幼心にも、知恵を働かせました。

 

1)沢山の人が動くほうに行けば、きっと駅とかに着けるはず

 

2)家族連れの人たちのすぐ後ろにいれば、迷子だと怪しまれない。

(さらわれたりする心配がない)

 

やがて、馴染みのデパートのマークを見つけたときは、これで帰れる!と安心したのを覚えています。

 

私、1人で帰ってきたんだよ、すごいでしょ?

 

武勇伝として、いい記憶で残っていたはずの話。

 

帰宅したときに、父と妹が家にいたこと。

 

父が「何やってるんだ!」と叱ったこと。

 

それが本当は悲しかったのです。

 

誰も心配して探してくれなかったの?ってね。

 

場内アナウンスもなくて、見捨てられたと感じた、嫌な気持ちがよみがえりました。

 

 

今更の・・・思い出すこともなかった痛み。

 

長い長い時を経て、新たなメッセージを言いたげです。

 

この出来事は今、私に何を伝えたいんだろう?ー

 

最初に出てきたのは、人はあてにならない。

 

いざとなれば、自分で何とかしようとする力があるのだ。

 

自立心が結構あったんだと気づかされました。

 

更に光を当てるように、深く掘っていくと・・・

 

私は、行動するとき、大胆さと慎重さを兼ね備えていることを発見できました。

 

安心安全を整えるために、周りをよく見る慎重さもありながら。

 

一方で、じっと待つより、勇気を出して、大胆に動く。

 

変だなと思ったら、また考えればいい。

 

自分で腹をくくれば、何をしたって大丈夫!

 

そんな冒険者ぽいところが、臆病だったあの頃にもすでにあったんだ。

 

なんとかなるさのスピリット、あったんだー(笑)

 

そう思えたら、あの日の自分に、拍手を送りたくなりました。

 

準備をきちっとするようで、直感で動くところが今もある・ある。

 

最近も、ガラス細工で、そんな体験がありました。

 

制作中は、別のイメージで作ったものの、思うようにいかず、ガックリ。

 

でも後日、焼き上がりの完成をみて、思わず「OKだ!」とニヤリ。

 

 

ふふふ、本当はどの向きから、何を作ろうとしていたのでしょう?ー

まずやってみて、新しい気づきがあって、またそう来たか!と進む。

 

今回例にあげた出来事は、かなり前で、忘れかけていた程の些細なことかもしれません。

 

かさぶたをはがすような、手荒なことはしなくてもいいのです。

 

あのときはしんどかったけれど、悲しかったけれど・・・

 

あのことは今、何を教えてくれるの?

 

そうやって、真正面から向き合い、心に虹をかけたとき。

本当の意味での卒業と癒しが訪れてくるのでしょうね。

 

1人では不安だな、怖いなと思うときは、一緒に探していきましょう。

 

読んでくださって、ありがとう。