評判の悪かった兵庫の県知事・斉藤元彦が議会を解散することもなく、

「辞職」でなく「失職」の道を選び、出直し選挙にしたそうです。

 

わたしは生憎頭が悪いので、「辞職」と「失職」の違いすら知らなかったのですが、

斉藤元彦さすが元官僚、いろいろ考えて行動しているようです。

 

わたしたち関東に住んでいる人間には判らないのですが伝えられる処によると斉藤元彦、

9月19日に県議会で不信任案が可決されると

9月20日      毎日放送    「よんチャンTV」

   〃    NHK神戸   「かんさい熱視線」

9月21日        読売テレビ 「ウエークアップ!」

9月24日        ABCテレビ 「newsおかえり」

連日地元メディアに出て「思いのたけ」を語ったそうです。

 

出演条件は ①一対一の対談

      ②ノーカットでの放送

      ③できれば生出演

つまり斉藤の方からテレビ各局に番組出演を持ち掛け、

結果、すべての番組が斉藤の言い分を呑んでの放送となったようです。

そして9月26日、斉藤は「失職」→出直し選挙 の発表となるのです。

 

つまり、

9月19日に不信任案が可決されてから失職発表の9月26日までの間、

斉藤はなにも語らないので辞職するのか解散するのかも判らず

世間はその動向に注目、なんらかの気配、スメルでも嗅げればと彼の語る言葉を聞きたいと思い、

 

そこに斉藤は

後になって判ることですがつけ込み、連日マスコミに登場、

主に自分が知事としてやってきた実績の自画自賛、

NHKの番組に出た時は、司会の近田雄一アナウンサーに

「実績はわかりました」と、さえぎられる場面もあったそうです。

 

そして後になって判ることですが

斉藤はそうした自分の実績をアピールしたいがために

上記3つの出演条件を出し、

自分のペースで発言、余計な質問をされないように心掛けたようです。

 

つまり斉藤元彦、

最初から「失職」→「出直し選挙」の画は描いていて、

選挙に向けての事前運動としてテレビ出演を計画、

その通り実行したのです。

 

テレビ各局にしてみれば

態度不明の斉藤のこころを少しでも探ってやろう、

斉藤からの出演依頼を「待ってました」とばかりに飛びつき、出演の運び、

つまり

まんまと斉藤の企み

斉藤の事前運動に乗ってしまったのでした。

 

この時点でテレビ局に非はないようですが

そもそもの最初、

3つの「出演条件」があった時点で、編集権はテレビ局にある

といって、断るべきでした。

 

斉藤の話を聴きたいというテレビ局の足許を見透かされ、

いいように利用されてしまいました。

斉藤のほうが一枚、上でした。

 

トドメは26日の

「失職」→「出直し選挙」発表前日、

「高校生」の「辞めないで」手紙の手渡しです。

それが激励の手紙だったので「辞職」でなく「失職」に決めた

と述べたことでした。

 

19日、不信任案可決の時には既に「失職」を決めて翌日からの番組出演行脚を実行していたのに25日に決めた。

どこまでもシラをきる斉藤元彦、

手紙を渡した「高校生」もデキレース、仕込み、芝居だったかもしれません。

 

斯様に

イノセントなマスコミも手玉に取られる始末、

※innocentには「無罪」「悪意がない」のほかに、「無邪気」「無知」「お人好し」「単純」「バカ」なとの意味があります。

 

マスコミどもよ、

童顔だからといって、油断してはダメだぞ。

 

パピプペ・ピロピロ・ペロペロ。