GWの苦難

あれだけ騒いでいたGW 10連休、

あっという間に終わってしまいました。

 

終わってみれば

やれオーバーツーリズムだの

やれマナーが悪いだの

やれ円安で往生しただの

やれ渋滞でクタクタだの、

ご苦労様なことでした。

 

でもそうしたことは、行く前にみな判っていたこと、

なんで今更グタグタ文句を言うのか、

人混みの混雑がロクでもないことは百も万も承知して「観光地」に行ったのではないの?

てな話です。

 

どうして「苦難」が待ち受ける「観光地」にわざわざ行こうとするのか。

他人とおなじ価値観で動くからです。

 

日本にしろ外国にしろ、

そんな人が混んでいる場所ばかりではありません。

人がガラガラ、誰もいない場所なんか、いくらでもあります。

人混みがいやなら、どうしてそうした静寂、閑静な場所に行かないのか、

 

まして日本、

今後消えてなくなる都市が744もあるのです。

空き家だって900マンコあるといいます。

日本中、人がいなくて困っている場所がたくさんあるのです。

そういうのを組み合わせて、自分なりの「観光地」、探検、冒険を楽しめるのに。

他人と同じでないといられない、同調的協調性の高い? 寂しい日本人。

 

能登の放置

それはさておき

今月初め、5月1日、

能登地震が起きて4ヶ月経ったというので、現地のレポートをやっていました。

輪島とか珠洲、倒壊した家屋がそのまま、

整理されることなく手も着けないで放ったらかし、やりっぱなし、

てっきり1月中にはきれいに整理されてると思ったのに、倒壊したままに野ざらしになっていました。

だらしない県です。

 

おそらく住民の高齢化+過疎、

跡片づけをしようにも能力も人力も財力もないのでしょう。

それに加えて「ふるさと」を捨てられない

なんていう、センチメンタルなファクターも入ってきて、余計「整理」が遅れています。

 

それが過疎を促進し、荒廃化がすすみ、やがてゴーストタウン、

西部劇にでてくるような、荒涼とした町の風景が目にうかびます。

 

多分、日本中にそうしたゴーストタウンが存在しているでしょう。

高齢化した数少ない住民、土ぼこりが舞い、笑顔もない人間関係、

たまに外部から来る人間を猜疑の眼でみつめ、朽ちるがままの廃墟、

荒野にどこからか流れてくる「Calling You」のメロディー、

ロマンティックではないですか。

 

ゴールデンウイーク、

そんな場所を訪ねて旅をすればいいのです。

ゴールデンな旅になります。

 

もうすぐゴースト

なんて考えるのは少数ですが

なにも、そんな荒廃した地域だけでなく、

人が来なくて困っている場所はいくらでもあります。

 

アメリカのNYタイムズは毎年「52 Places to Go in 20XX」というのを発表し、

去年は森岡市、今年は山口市が

日本ではそこそこ面白いけど空いているよ

という記事を掲載していたそうです。

 

外国の新聞に、空いている観光地を教えてもらっているのです。

バカな話ではありませんか。

なんで日本のマスコミは

あそこが混んでる、ここが人気がある、高速を走ったら、いつもは1時間の距離が4時間以上かかった

みたいな非生産的な事ばかりやっているのでしょう。

 

いきなりゴーストタウンとは言いません、

もうすぐゴーストタウン」が一杯あるのです。

 

賢明な読者諸氏が今度の夏休みに、

実り多き旅に出ることを祈ってやみません。

 

カキクケ・ケケケケ。