市役所や銀行の窓口やデパートなどの売り子、レストランなどのウエイトレス、

そうした接客の店員の名札が廃止の方向にあるようです。

タクシーの、料金メーターの表示近くにある運転手名も、廃止になるようです。

 

原因は「カスハラ」、カスタマーハラスメント、

出入りの客が、店員の態度が悪い、ネット上にお前の名前をバラ撒いてやる、

脅すのだそうです。

だから廃止。

 

名札の原始

そもそも名札の始まりは、わたしの記憶では、

昔タクシーの運転手の素行が悪く、「雲助」と呼ばれていた時代に遡ります。

客を乗せても料金メーターを倒さなかったり、目的地に迂回して行って高額の料金を請求したり、目的地に行かず高額の料金を脅し取ったり、女の客の身体に乗っかっちゃったり、

様々な悪行が起きたので、それらを防止するために、運転手氏名を掲示するようになりました。

何かトラブルが起きたら通報するように。

その甲斐あって、現在の運転手は極めてお行儀のいい、丁寧な接客をする運転手ばかりになりました?

 

同様にデパート、銀行、食堂、その他接客業も、

常に客に名前をさらすことにより態度の悪い、横柄な店員はいなくなり、

更に名前を知ってもらうことにより、客とのコミュニケーションを円滑にする

という効果も狙って、名札を着用するようになったのだと思います。

 

客の横暴

それが

三波春夫が「お客様は神様です」と言った所為かどうか判りませんが

偉そうに、尊大に振舞う客が増え、

近年、「カスハラ」と謂われるようになりました。

 

その神様であるお客が

接客の店員の名前を責めることが店の「弱み」になることを知り、

神様らしからぬ所業に及び大迷惑、

名札を外すことになったそうです。

 

名札を外すことが正しい対処か

わたしなんかは客が何か理不尽なことを言って来た時に「毅然」と対処していれば、客がそんなに突けあがることもなかったろうに

と思うのですが、

どうも日本古来の「事勿れ主義」+三波春夫の「お客様は神様」信仰、

それが現在の体たらくをもたらしたのだと思われます。

 

いままで名前がさらされることで緊張感がうまれ、

接客の向上に資する役割を果たしてきた名札

それによって店員のマナーも保たれてきた側面もおおきいでしょう。

 

それが外され、

今後店員のモラルが低下することは、ないのでしょうか?

カスハラの酷さをあげつらう批評は多いようですが

無くなることによるマイナスを論じる記事はないように見えます。

 

名札を着ける・外すでなく、

店の対応に理不尽な文句をつけてくる客、そんなの客でも神でもなく、

是々非々、

正々堂々と、毅然とした態度で対処することの方が大事なんじゃないか

と思ったりするのです。

 

警官の無名性

それはそうと

日本のオマワリたち、

彼らも名札を付けたほうがいいのではないか。

 

よく話題になる「職務質問」、

世の中では犯罪予防に効果的だ

的な評価があるようですが、あの「職務質問」こそは 通行人の人権を否定する、警察による人権侵害行為、

何の裏付けとなる証拠もなく見た目だけで半強制的に行う身体検査、

 

一応建前的には「拒否」できることになっていますが、

「拒否」すると自動的に「公務執行妨害」でしょっ引く仕掛け、

 

こうした人権侵害をanonymous、無名に隠れて行う日本の警察の後進性を抑止するためにも、

オマワリに名札を付けて、監視するべきだと思っています。

 

5年前でしたか、参院選の応援演説で札幌を訪れた安倍晋三に対してヤジを飛ばした人間を強制的に排除した札幌のオマワリたち。

札幌地裁は「表現の自由侵害」の判決を出したと思いますが、

こうしたオマワリによる犯罪行為を抑止するうえでも名札をつけ、

 

違法行為があったときはカスハラばりに

「ネット上」で告発してあげるべきではないか

 

と思ったりする

キョウこの頃であったりいたします。

 

カキクケ・ケケケケ。